グーグル砲はグーグルDiscocerに選ばれた記事がGoogleアプリやモバイル版Chromeの新規タブページを開いた時にユーザーへのおすすめ記事として掲載されることを言います。

Google Discover のヘルプぺージによると、選ばれる基準はコンテンツの品質に加え、ページの内容とユーザーの興味や関心がどの程度一致するかがアルゴリズムによって判断される結果ということですが、この説明では具体的な内容は分からないので私が複数運営しているブログの一つが直近3ヵ月で小規模ながらも6回のグーグル砲を浴びたので、その6つの記事を検証して共通点を探し、ネット上で見かけるこうすればいいという指南内容が正しいかを調べてみたいと思います。
※グーグルディスカバーって何?その効果は?という人はコチラを先にチェックして見てください。
Discoverを確認
グーグルサーチコンソールから直近3ヵ月のグーグルDiscoverだけを対象にしたデータを確認すると、6記事が6回おすすめ記事として合計約5.5万回表示されていることが分かります。※グラフがゼロのところはその日はグーグルdiscoverに選ばれていないということになります。

ちなみにこのデータの元になっているブログは趣味でちょこちょこやっている雑記ブログですが、これが一番選ばれる確率が高いです。一応大まかなジャンルは海外生活です。更新頻度は2日に1回くらいです。
Googleディスカバーは過去の記事も選定対象になっていると言ってますが、現状は公開して48時間以内の記事を1日~2日間にかけておすすめ記事として表示することが多いようです。※私のケースだと公開後、3日後にはほとんど表示されないことが多かったです。
記事公開して当日か翌日
どの記事も公開して最短で数時間後、遅くても48時間以内にグーグルDiscoverのおすすめ記事に選出されていました。すぐにグーグルにインデックスされている証拠ではありますが、6つの全ての記事は公開してすぐにサーチコンソールを使ってURL検査からインデックス登録のリクエストは行っていません。
記事タイトル
調べて分かったのですが、6つの記事全てのタイトルに地名が入っていました。これが偶然かどうかは分かりませんが、「〇〇したら○○だった / 地名」という感じのタイトルです。タイトルの文字数に共通点はなく、20文字くらいのものもあれば、SEO的に最適と言われている32文字のもの、37文字のものとバラバラです。
文字数
記事本文の文字数ですが、1記事だけ約1,500文字で、他は約850文字が2記事、約600文字が1記事、約400文字が2記事でした。趣味のブログなのでいつも文字数は気にしてないので文字数としてはかなり少なめという感じの印象です。800文字くらいだとそれなりに書いたな、という感じですが、400文字くらいだと画像多めでサラッと書いた感じです。
文字数の少なさはあまり関係ないように思います。おそらくユーザーが手軽に最後まで読める程度の長すぎない文字数が最適であると思います。
画像
Googleディスカバーに選ばれるにはページトップに大きいサイズの画像を貼るのがいいと書いているのをよく見かけますが、たまたまそれをやっていたのは6記事中1記事だけでした。あとは500pxの正方形画像や800×300pxの画像だったりとバラバラです。
※ただしGoogleはディスカバーに表示される仕組みとして記事内の画像について明確に解説しています。そちらについてはこの記事をチェックしてみて下さい。
本文の構成
よく「構成や記事のまとめ方が綺麗である方がよい」というのも見かけますが、見出しタグすらつけてない記事も選ばれていました。もともとそのブログは検索流入を狙ったり、ノウハウを書いたりしている訳ではないので書きたいことを書きたいように書くという感じで構成とかはあまり細かいことは気にしていませんでした。
もちろん内容によっては見出しタグもしっかりやって、内容もしっかりと書いているものもあり、そんな記事も2つ選ばれていました。
記事の内容
6記事の半分は海外の最新情報系の内容で、トレンドでいうとギリギリ旬という感じです。残りの半分は自分の最近の出来事という感じで、ブログのファンの人しか読まないような個人的な内容です。そんな記事の場合はGoogleディスカバーに選ばれておすすめ記事に載ってもタイトルも内容もイマイチなのでディスカバーに選ばれたにしてはクリック数なども微妙な結果になります。
目次なし
どの記事も目次はありませんでした(この記事の上部にあるような目次)。グーグルニュースの記事などでもそうですが目次はないものが多いと思います。ユーザーとして考えるとおすすめに出てきた記事に目次があると少し違和感がありますので、目次はない方がいいのかなと思います。
吹き出し
個人ブログでよく見かける下の画像のような吹き出しはどの記事でも使っていません。個人ブロガーくらいしか使っていないのでおそらくない方が良いと思われます。

これのこと
アドセンス広告
グーグルのアドセンス広告はサイドバーに常に貼ってあるくらいで、記事には内容によって手動で貼ったり貼らなかったりです。その6記事も同じで半分は貼っていて残り半分は貼っていません。アフィリエイトは一切やっていません。
おそらくポリシーに違反しない範囲であれば広告は関係ないと思いますが、普通に考えると記事内にある程度アドセンス広告があった方がグーグルとしては良いのではないかと考えることも出来ます。
SNS
記事を公開してから、それをSNSでシェアしてある程度アクセスを集めることが有効というのも見かけますが、私の場合はどの記事も一切SNSでシェアは行っておりません。多分この説はこじつけではないかと思います。ただやってマイナスになるということではないのでSNSでシェアしたい人はやっても問題ないと思います。
その他
ブログはもちろんモバイルフレンドリーになっています。またグーグルサーチコンソールにも気になるようなエラーありません。そのサイトでのブログ記事数はトータルで数百にのぼりますが、それなりの検索ボリューム前提で特定のキーワードで上位検索される記事は50記事以上はあると思います(正確には調べてないです)。
検証結果結論
Google砲と言われるGoogle Discoverへのおすすめ記事に掲載された私の6つのブログ記事を検証しましたが、その結果からポイントをまとめると以下のようになります。
- 公開して間もない記事が選ばれる
- 全ての記事のタイトルに地名が入っていたことから、抽象的なタイトルよりも具体的なタイトルが好まれる
- 文字数は400~1,500文字。文字数が多く、読むのが大変な長さの記事は避けた方がよい
- 画像サイズや画質は特に関係ないと思われるが可能性を高めるには1200px以上でmax-image-preview:large の設定を行う
- 本文の書き方はSEO的にマイナス要素がなければ別に特別最適化する必要はなし
- 内容は出来れば旬のものがよいが、特定の狭いジャンルの方が選ばれやすそう
- 目次、吹き出しは無い方がよい
- 写真と文字だけのシンプルな本文が好まれる
- アドセンス広告は貼っても貼らなくても影響なし
- SNSは直接的には関係なし
- モバイルフレンドリーなサイトであることは必要
- グーグルサーチコンソールで重大なエラーがない
以上のようになります。Google Discoverのおすすめ記事はそもそもユーザーが自らキーワード検索している訳ではないことを考えると、ユーザーの興味をそそる気になる記事が手軽にサクッと読めるというのが大切ではないかと思います。
今回は私のケースで検証しましたがある程度は参考になると思います。Google砲を経験したいという人はこれらを念頭において記事を作成してみるのもいいかもしれません。ただあくまでGoogle砲を敢えて狙ってみるという視点ですので、通常のブログの最適な書き方とは若干異なることも多いですので注意して下さい。