【2021年最新LTO情報】フィリピン運転免許証の疑問解決

フィリピンの運転免許証の最新情報

国際免許証があれば運転可能?

日本の運転免許証の書き換え?

フィリピンの運転免許証を取得するには?

ここでは上記のような疑問についてフィリピンの陸運局(LTO)の最新情報から解説していきます。

日本の国際免許証の有効性

日本の国際運転免許(正式名称:国外運転免許証)を持っている場合、それが有効期限内であればフィリピン入国から90日間は運転することが可能です。

注意点

国際免許証の有効期間は1年間ですが、その期間内であればフィリピンで運転出来るということではなく、あくまで入国から90日間以内であれば日本で発行された国際免許証が有効ということになります。従って90日を過ぎて運転した場合は無免許運転となります。

日本の普通の運転免許証

国際免許証ではなく、日本の普通の運転免許証を持っている場合も同様に入国から90日以内であれば運転が可能です。ただしこの場合は在フィリピン日本国大使館もしくは領事館で日本の運転免許証の翻訳証明書が必要なります。

日本の運転免許証を書き換え

日本の有効な運転免許証を持っている場合はフィリピンの陸運局(LTO)でフィリピンの運転免許へと書き換えが可能です。この場合免許証の有効期限は3年になります。ただし1年以上有効なビザを保持している人に限られますので注意が必要です。

注意

この場合、在フィリピン日本国大使館(マニラ)もしくは領事館(セブ・ダバオ)で日本の運転免許証の翻訳証明が必要になります。

【翻訳証明取得にかかる日数】 
 マニラ: 2日間(申請の翌開館日に交付)
 セ ブ: 3日間(例:月曜日申請→水曜日交付(申請は午前,交付は午後のみ))
 ダバオ: 2日間(申請の翌開館日に交付)
※休館日(土・日・祝祭日)を除きます。

大使館や領事館で免許証のを用意した後は書き換え手続きを行えるLTOに行きますが、免許書き換えに必要な書類は「パスポート・健康診断書・領収書・一年以上の有効期限のあるビザ、TIN番号(就労している場合)などが必要です。

チェック

免許証書き換えの場合は有効期限は3年です。
さらに一度の書き換え手続きで車とバイクの両方は行えません。フィリピンではバイクと車は運転免許証区分が異なりますので、どちらか一方を選ぶようにしましょう。※詳細

おすすめ

書き換え免許の場合は大使館や領事館に行く必要がある為、地方に住んでいる方や3年以上の長期滞在の予定の方、また車もバイクも運転するという方はフィリピンの免許証(有効期限5年もしくは10年)をLTOで直接取得することも選択肢としては良いと思います。取得方法についてはこの続きに書いています。

フィリピンの運転免許証を取得

ここからはフィリピンの運転免許証の取得方法と免許制度について詳しく説明していきます。外国人でもフィリピンの陸運局でフィリピンの運転免許証を取得することが可能ですが、取得に関して一番重要な注意点はビザになります。

有効期限1年以上のビザが必要

外国籍の場合はフィリピン人と異なり、免許取得の際に1年以上の有効期間があるビザが必要になります。また免許申請時点でフィリピンに1ヵ月以上滞在している必要もあります。この為、一般的にツーリストビザと呼ばれる観光客の場合は取得することが出来ません。またその他の就労ビザ等であってもそのビザの有効期間が1年の場合は取得出来ないことになります。※ビザ交付時点で有効期限が1年を切ってしまう為

オンラインシステムあり

2020年6月にフィリピンのLTOはオンラインシステムを導入しました。これはLand Transportation Management System (LTMS)と呼ばれ、このシステムを通じてオンラインで、これから説明する運転免許証の申請、運転免許証の更新申請、記録の改正、および交通違反の罰則金を支払うことが可能になります。現在は一部LTOオフィスのみが対応ですが、順次国内全ての地域で使用できるようになる予定です。

※2020年6月現在は「Laoag, Bayombong, Butuan, Roxas, Tagbilaran, Dumaguete, Ormoc, Maybalay, Pagadian, CO, Quezon City, Ever Gotesco, Eastwood, Muntinlupa, Biñan, Lipa, Calapan, Naga, General Santos, Tagum, Davao, San Fernando, Angeles, Baguio」で試用運転中です。

フィリピンの運転免許制度

フィリピンにはノンプロフェッショナルライセンスプロフェッショナルライセンスの2種類の免許証しかありません。この2つのライセンス(免許証)の違いを簡単に説明すると私用目的だけか、それとも商用目的で乗客を乗せて運転出来るかの違いになります。
ただしいずれもライセンス取得にはスチューデントパーミットというものを先に取得する必要があります。

スチューデントパーミット

全ての運転免許取得希望者はまずこのスチューデントパーミット(Student Permit)を取得する必要があります。名前はスチューデントですが、学生向けではありませんので注意しましょう。
有効期間は1年間で特定の車両をプロフェッショナルライセンスもしくはノンプロフェッショナルライセンス保持者の付き添いで運転が可能です。もしそれに違反した場合は3,000ペソの罰金となります。

申請条件

スチューデントパーミット取得には以下の条件をクリアする必要があります。

  • 16歳以上であること
  • 英語、フィリピン(タガログ語)語もしくは地域の主要ローカル言語のいずれかの読み書き出来ること
  • 身体的、精神的に運転に適していること
  • LTO認定のドライビングスクールで15時間以上の座学講習を受講し(オンラインコースあり)、筆記試験(100問)に合格していること
  • 外国籍の場合は申請時点でフィリピン滞在が1ヵ月以上で、かつ1年以上滞在予定であること

申請に必要なもの

スチューデントパーミットの申請時に必要な書類は以下ようになります。

  • 申請書(Driver’s License Application Form)
    ダウンロード可(PDF)
  • 出生証明書
    ※出生証明書がない場合はその理由を説明しパスポートや政府発行のIDでも代用可能な場合有り
    ※通常外国籍の場合は不要ですが、出生地がフィリピンの場合は必要
  • フィリピン政府発行のIDの原本とサイン付きコピー
  • 就業している場合はTINナンバー
  • LTO認定クリニック発行の健康診断書(視力・血圧等)
    ※通常450ペソ程度で有効期間2ヵ月
  • ドライビングスクール受講証明書
    ※2020年8月より
  • 18歳未満の場合は公証済みの両親の同意書もしくは保護者(後見人)の宣誓供述書と、両親もしくは保護者の顔写真付政府発行IDのコピーとサイン
  • 既婚の女性は婚姻証明書
    ※外国籍の場合は不要
  • 外国籍の場合はパスポート※直近の入国日が1ヵ月以上前であること
  • 有効期限が申請時点で1年以上あるビザ

スチューデントパーミットの費用

スチューデントパーミット取得の料金は必要な申請書類によって異なります。出生証明書は約450ペソ、健康診断書450ペソ、ドライビングスクール費用は受講する機関によって無料から4,500ペソ前後かかる場合があります。あとスチューデントパーミット料が約300ペソ程度かかります。

LTOドライビングスクール受講は新たに2020年8月3日より必要になりました。講習は1回5時間を3日、もしくは8時間を2日に分けて行われる場合があります(オンラインコース:LTO公式ページより登録)。
その後に筆記試験のスケジュールを取得します。
スチューデントパーミット取得後30日経過した時点でノンプロフェッショナルライセンスの申請が可能になります
※スチューデントパーミットは限定的な許可証であるため、基本的に公的な身分証としては扱われません。

ノンプロフェッショナルライセンス

スチューデントパーミットを取得して30日経過後からノンプロフェッショナルライセンスを申請することが出来るようになります。このライセンスでは総重量4.5トンまでの個人利用目的でのバイク、車の運転が可能になります。通常の運転目的の場合はこのライセンスを取得します。

※以前取得していたフィリピンのノンプロフェッショナルライセンス、プロフェッショナルライセンスの有効期限が切れて10年以上経過していている場合はスチューデントパーミットの再取得手続きから始める必要があります。

申請条件

ノンプロフェッショナルライセンス取得には以下の条件をクリアする必要があります。

  • 17歳以上であること
  • 身体的、精神的に運転に適していること
    ※身体的状態によってはcondition codeにて運転可能な車両を特定したライセンスを得ることが可能です。
  • 英語、フィリピン(タガログ語)語もしくは地域の主要ローカル言語のいずれかの読み書き出来ること
  • 30日以上前にスチューデントパーミットを取得していること
  • 8時間以上の実技講習をLTO認定のドラビングスクールもしくはTESDA認定の学校で修了し試験に合格ていること
    ※実技講習は2020年8月3日以降にスチューデントパーミットを取得した申請者のみ対象となります。
  • 外国籍の場合は申請時点でフィリピン滞在が1ヵ月以上で、かつ1年以上滞在予定であること

申請に必要なもの

ノンプロフェッショナルライセンスに申請時に必要な書類は以下ようになります。

  • 申請書(Driver’s License Application Form)
    ダウンロード可(PDF)
  • スチューデントパーミット
  • LTO認定クリニック発行の健康診断書(視力・血圧等)
  • 8時間以上の実技講習修了証明書(Practical Driving Course certificates)
  • 外国籍の場合はパスポート※直近の入国日が1ヵ月以上前であること
  • 有効期限が申請時点で1年以上あるビザ
  • 外国籍で出生地がフィリピンの場合は出生証明書
  • 外国籍で海外の有効な運転免許証を保持している場合はその原本とコピー
    ※英字記載でない場合は大使館が英語翻訳した翻訳証明

試験

ノンプロフェッショナルライセンス取得には筆記試験(Basic Driving Theory Test)と実技試験があります。
筆記試験の問題は英語、フィリピン語、もしくはその地域の主要言語で書かれているものから選べます。問題数は40門で30問以上の正解で合格になります。試験結果は当日公表され、合格した場合は実技テストに進みます。講習以外の全てのプロセスは通常1日で終わります。
プロフェッショナルライセンスはノンプロフェッショナルライセンスを取得して1年後に申請可能となります。

ノンプロフェッショナルライセンスの費用

ノンプロフェッショナルライセンスの取得費用ですが試験料約170ペソ、ライセンス料約650ペソと実技講習は3,500ペソ~(講習機関による)となります。最近の調査ではスチューデントライセンス取得とノンプロフェッショナルライセンスの取得までで合計12,000ペソ前後が平均的な費用になるようです。

プロフェッショナルライセンス

プロフェッショナルライセンスはノンプロフェッショナルライセンスを取得後1年経過後に取得可能になります。このライセンスでは総重量4.5トンを超える車両の運転や商業目的での運転も許可されます。

申請条件

ノンプロフェッショナルライセンス取得後1年が経過していることで、他はノンプロフェッショナルライセンスと同じになります。

申請に必要なもの

  • ノンプロフェッショナルライセンス
  • NBIクリアランス
  • PNPクリアランス
  • その他はノンプロフェッショナルライセンスと同様になります。また取得にかかる費用もノンプロフェッショナルライセンスとほぼ同じです。

注意点

各免許取得の際にいくつかの注意点がありますので説明していきます。

筆記試験

ノンプロフェッショナルライセンスとプロフェッショナルライセンスの筆記試験(Basic Driving Theory Test)は前述しましたが40問中30問の正解が必要です。フィリピン独自のルールがありますので事前の予習が必要です。

筆記試験の予習素材(英語版)

道路標識関連はコチラ(PDF)
ノンプロフェッショナルライセンス用道路交通法はコチラ(PDF)
プロフェッショナルライセンス用道路交通法はコチラ1/2(PDF)

筆記試験不合格の場合

  • 初回不合格の場合、その試験日から1ヵ月以降に2回目が受験可能です。
  • 1年以内に2回目不合格となった場合は最後に受けた試験日から1年以降に受験可能になります。(1年間は受験出来ません)
  • 3回連続で不合格となった場合は、最後に受けた試験日から2年以降に受講可能になります。(2年間は受験できません)

実技試験について

筆記試験に合格した場合、そのまま実技試験を受けることが可能です。その場合車両レンタル料として150~250ペソが必要になります。満点スコア100の内、70スコア以上が合格となりますが、試験自体はとても簡単です。ただしマニュアル車両を使用する場合がありますので、オートマ車しか運転したことのない人は注意が必要です。

LTOに行く場合の服装

フィリピンの陸運局LTOに行く際は長ズボンと靴を履いて行くようにしましょう。短パン、サンダルでは基本的には入れません。

運転免許証カードについて

フィリピンの運転免許証のカード発行には数ヵ月の時間がかかります。その間はカードの代わりとなる紙を貰えますが、公的な身分証明書として認められないケースがあります。カードが遅い場合は管轄のLTOに何度も確認し催促しましょう。単に連絡し忘れて放置されているケースもあります。

運転免許証区分について

フィリピンの運転免許証は前述した通りノンプロフェッショナルライセンスとプロフェッショナルライセンスの2種類ですが、その中でも運転できる車両制限区分(Restriction Code)として8つが存在します。※運転免許証に記載有り

  1. Motorbikes or Motorized Tricycles
    バイクとトライシクル
  2. Motor Vehicles with up to 4,500 kg. GVW (manual and automatic clutch)
    最大総重量4.5トンまでの車両(マニュアル、オートマチックトランスミッション車)
  3. Motor Vehicles with over 4,500 kg. GVW (manual and automatic clutch)
    総重量4.5トン以上の車両(マニュアル、オートマチックトランスミッション車)
  4. Automatic Transmission Vehicles with up to 4,500 kg. GVW
    最大総重量4.5トンまでのオートマチックトランスミッション車
  5. Automatic Transmission Vehicles with over 4,500 kg. GVW
    総重量4.5トン以上のオートマチックトランスミッション車両
  6. Articulated Vehicle with up to 1,600 kg. GVW
    最大重量1.6トンまでの連結式車両
  7. Articulated Vehicle with GVW between 1,600 kg. and 4,500 kg.
    最大重量1.6~4.5トンの連結式車両
  8. Articulated Vehicle with 4,501 kg. GVW and above (Truck – Trailer)
    重量4.501トン以上の連結式車両(トラック・トレーラー)
通常

ノンプロフェッショナルライセンスの場合は普通上記の1.と2.が運転可能な区分になります。※日本の免許からの書き換えの場合はこの1.か2.を選ぶ必要があります。

フィクサーについて

フィリピンの各LTOの建物の付近には必ずと言っていいほどフィクサーと呼ばれる人達がいます。フィクサーは金銭の見返りとして免許証申請・取得を代行、サポートしている人達のことですが、取得してきた免許証が本物という保証がないのと、そもそも違法ですので彼らに頼むのはやめましょう。※フィリピンでは偽物のIDを作る業者がたくさんいます。

アドバイス

フィリピン在住歴の長い日本人の中にはフィクサー経由で免許証を取得した人も多く、相談した場合に大丈夫と助言する人もいるかもしれませんが、今は少しづつ時代が変わってきています。鵜呑みにして問題になった場合に困るのは自分自身ですので、フィリピンに住むのであれば運転免許証くらい簡単ですので自分で取得した方が良いと思います。

まとめ

フィリピンで車やバイクを運転する為の免許証。日本人にとってはよく分からないことも多いと思います。また新しい法律が出来たりと数年前の事情とは異なる部分も出てきています。今回の記事が役に立てば幸いです。

実際にフィリピンで運転する場合はこちらもチェック

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