【4つの恩恵】Pag-IBIGの解説 / フィリピン – PHILESSONブログ

【4つの恩恵】Pag-IBIGの解説 / フィリピン

フィリピンPag-ibig(パグイビッグ)の情報

Pag-IBIG とは

Pag-IBIG(パグイビッグ)とはフィリピンのタガログ語で「愛」という意味なります。フィリピンの3大社会保障の一つで、加入者は主に4つの恩恵を得ることが可能です。

Pag-IBIG 加入は義務

フィリピン政府は全国民がPag-IBIGのメンバーになることを目指しています。現在はフィリピンで就労しているフィリピン人、そして外国人も加入が義務付けられています。

毎月の支払い額

毎月の支払い額は基本的に200ペソとなります。従業員と雇用主の負担割合は1対1で、それぞれ100ペソとなります。これは給与から天引きされます。
次からはこのPag-IBIGのメンバーが受けられる恩恵について書いていきます。

金額は200ペソ以上に設定することも可能です。その場合は雇用主への相談と「Request for Upgrading Savings Form」を提出する必要があります。

定期預金プログラム

毎月の給料から天引きされる200ペソがこのプログラムとなります。定年時等に利息付きで受け取ることが可能です。いつ受け取れるかについは以下のいずれかに該当する場合になります。

  • 満期の20年(240ヵ月)に達した時
  • 定年時(60歳可・65歳は強制)
  • 健康上の問題でプログラムメンバーから外れた時
  • フィリピンから(半)永久的に出国状態となる時
  • 治療見込みのない身体的・精神的障害となった時
  • 死亡した時(法的相続人が受取り)
  • 本人もしくは、その一親等にあたる家族が重病にかかった時

日本人の場合で、事業や就労をし、途中でメンバーから外れる場合は上記の「フィリピンから(半)永久的に出国状態となる時」に該当し、受取りが可能です。

住宅ローン(A)

Pag-IBIG のメンバーは最大600万ペソの30年住宅ローン(年利5.5%)を組むとこが可能です。庶民にも現実に家の建築、購入の明確なビジョンが持てることを目的とし、より低金利で手軽なローンを提供しています。
対象となるのは、家、土地、コンドミニアム、工事費、改築費、既存の住宅ローン組替となります。

※ローンを組むには最低24ヵ月間のPag-IBIG加入支払い期間があり、65歳以下、またローン満期時に70歳以下、また過去に破産によるローン未払い等がないなどの条件があります。
※ローンが組める金額は総額費用や毎月の支払い金額、雇用体系、給与によって異なります。

住宅ローン(B)

こちらは先程のHousing Loanの低所得者向けとなります。より低い年利(3%)で、最低返済月額2,445ペソで580,000ペソのローンを組むことが可能となります。最大ローン期間は30年です。

災害時の融資

台風などの天災により被害を受けた場合に融資を受けることが可能です。融資額はその時点での前述した定期預金プログラムの最大80%となります(従業員・雇用主支払い分※配当含む)。返済期間は2年(年利5.95%)ですが、3ヵ月間の支払い猶予期間があります。支払い方法は雇用されている場合は給与から引かれます。

対象は天災被害エリアに認定されている必要があり、かつPag-IBIG加入支払い期間が24ヵ月間必要です。また申請は対象場所が被害エリア認定と発表されてから90日以内に行う必要があります。

多目的ローン

住宅ローンや天災被害によるローンの他にも短期ローンを組むことが可能です。これは旅行費用、小規模ビジネスの資金、各種光熱費やクレジットカードの支払い、学費、また家のリノベーション、家具等の購入、車の修理代など多様な用途に充てることが可能です。

申請にはPag-IBIG加入支払い期間が24ヵ月間必要で、融資額はその時点での定期預金プログラムの最大80%(従業員・雇用主支払い分※配当含む)となります。他のローンとの大きな違いとしては金利(10.75%)となります。返済期間は2年で雇用されている場合は給与から引かれます。

まとめ

Pag-IBIG は一般的に住宅ローンとして認知されていますが、その他にも利用用途があります。いずれの申請も地域のPag-IBIG オフィスで手続き可能ですので、必要となった際は事前に身分証とPag-IBIGメンバーナンバーを用意し、窓口に相談してみましょう。

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