【油断禁物】フィリピンでやられるインサイドジョブとは

インサイドジョブ

フィリピンで生活や仕事をする上で注意すべきインサイドジョブとその対策について説明します。

インサイドジョブとは

仕事場や家などで関係者が犯罪を犯す行為。内部犯。基本的には窃盗のことを指します。

具体的な事例としては以下のような物になります。

  • レジ係がお金を着服
  • メイドに物品を盗られる
  • 販売員が商品を横領
  • セキュリティガード(ガードマン)に盗みに入られる

これらは実際に経験したり聞いたことのある話で、日常的にこういったことが起こりうる可能性が高いのがフィリピンです。

フィリピン人から見た日本人

インサイドジョブは日本人だけを狙っている訳ではありません。フィリピン人だけの職場でも起こります。ただ日本人の場合は油断から被害を被る場合があります。
またフィリピン人にとって日本人というだけで裕福というイメージがあります。これは実際にあなたがお金持ちかどうかは関係ありません。一般的に未だにそう信じられているのです。そして事実、90%以上の普通のフィリピン人からするとどんな日本人でも裕福という部類になります。

対策1:油断しない

多くのパターンとして日本人は「まさかそんなこと考えもしないだろう」と思い油断します。ただ気付いた時には時すでに遅しです。フィリピン人を見下すという意味ではなく、そういうことがより頻繁に起こりえる国であり、現実に起こっているのが事実です。

油断することにより隙が生まれ、相手にチャンスを与えます。まずは小さなことでも油断しない。また監視を怠らないことが重要です。フィリピンは日本のように豊かな国ではありません。貧しい家庭で育ち、倫理的教育が十分されないまま大人になったフィリピン人もいます。また裕福な人はそうでない人を助けるという考えを持っている場合があり、それを間違った方向に勝手に解釈している場合もあります。

対策2:NBIクリアランス

National Bureau of Investigation
National Bureau of Investigation

フィリピンには過去の犯罪歴の有無が分かるNBIクリアランスという書類があります。これは有効期限1年のNBI(国家調査局)発行の証明書となります。身分証明書としても使用可能ですが、一般的に就職面接中にも必要となる書類です。過去に犯罪を犯した履歴がないかはとても重要です。もしあなたが個人的にメイドや家庭教師を雇う場合はこの書類を持ってきてもらいましょう。日本人がこの書類を気に掛けるという事実も抑止力となります。

対策3:防犯カメラ

防犯カメラは抑止力としてかなり有効です。自宅の中の場合は防犯カメラで常時録画するのは難しいことがあるかもしれませんが、出来れば他人が日常的に出入りする場合はあった方がいいです。仕事場の場合は迷わず設置した方がいいでしょう。外部からの犯罪行為を抑止するだけでなく、社員の不正を抑止するにも有効です。またいざという時に証拠が得られます。

万が一被害にあった場合に注意すべきこと

もし被害にあってしまった場合の対応は神経質になる必要があります。理由は間違った対応をしてしまった場合に、相手によっては逆恨みされ、復讐など別の犯罪につながる場合があります。基本的に被害が少ない場合は騒ぎ立てない方がいいでしょう。気付かなかったフリをして、うまく辞めてもらうように仕向けて関係を断ちましょう。

責め立てない、改心させようとしない

まず感情的に相手に接するのは絶対にやめましょう。最悪の場合ですが身体的危害を加えられることも考えられます。特に証拠が曖昧な状況では絶対に避けましょう。
また「その人」のことを思って説得し改心させようとすることは90%以上の確率で無駄です。フィリピンでは信じていた人に裏切られる話は珍しくありません。相手との関係を断ち、冷静になってあなたが本来やるべきことに集中しましょう。

警察への通報

被害の程度と通報によって生じるリスクを天秤にかける必要があります。被害が大きくない場合は警察への通報はお勧めしません。いずれにしても警察に連絡する場合は、最低でも100%確実な証拠がある場合のみにしましょう。それに警察も証拠がないと相手にしてくれません。

まとめ

本当に信頼出来るフィリピン人かどうかを見極めるには経験と難しい判断が必要となります。こういった話をすると自分だけは大丈夫という人が必ずいますが、特にそういう人が被害にあっています。今回の記事は「フィリピン人は信用するに値しない」ということではなく、油断せずに未然に被害を防ぐ努力がこの国ではより必要になるということを書いていますのでぜひ頭の片隅に置いていただければと思います。

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