【フィリピン】DTIで屋号(ビジネスネーム)の新規登録・更新の方法 – PHILESSONブログ

【フィリピン】DTIで屋号(ビジネスネーム)の新規登録・更新の方法

フィリピンのDTIとは

フィリピンで個人事業主としてビジネスを行う場合はDTI「Department of Trade and Industry(貿易産業省)」でまずビジネスネームつまり屋号の登録を行う必要があります。ということで今回はDTIとその更新についてお伝えします。

最初のステップ

そもそもフィリピンでは個人事業主にはフィリピン人しかなれません。よくあるパターンはフィリピン人の配偶者や知り合いと一緒にビジネスを行うパターンですが、後者の場合はビザや許可証の関係で違法となります。この辺は書くと長くなりますので省きますが要するに外国人としてそのビジネスに関わって働けるビザと許可証を取得する必要があります。そうでない場合はそのビジネスに関わっていたとしても給与を得ることも出来ませんし「働いている」ということ自体が違法ですので書類上はそのビジネスと何の関係もない蚊帳の外という状態になります。

それはともかく個人事業主の場合のビジネスの屋号の管轄はDTIになりますのでまず登録する必要があります。

DTI新規登録

まず屋号を決めたらDTIのBNRS(BUSINESS NAME REGISTRATION SYSTEM)というWebサイトに行きます。ここで新規登録(NEW REGISTRATION)を選びます。

ちなみに屋号取得にはその屋号をどの地域にまで登録するか(事業範囲)を決める必要があります。これは同じ屋号で登録されることを防ぐ範囲を決めるのと同義でその範囲によって登録料は変わってきます。

登録料

Barabgay:200ペソ
City / Municipality:500ペソ
Regional:1,000ペソ
National:2,000ペソ

※別途Ducument Stamp Taxが30ペソ必要

登録の手続きは先程の新規登録のサイトに行き、登録して支払い、証明書まで全てオンラインで完結出来ます。※登録可能な屋号の検索は最後の項目で解説しています。

フィリピンで個人事業主、DTIの新規登録
新規登録の画面

屋号が決まったら先程の新規登録からまず簡単なオーナー情報や事業内容、事業範囲と屋号を入力していきます。特に問題がなく屋号登録の詳細入力に進める場合は以下のよう画面が途中で出てきます。

屋号に問題がなければ全ての項目でPASSEDという表示になります。

このような画面が出て、その内容で手続きを進める場合には Reference Code が与えられ、その後により詳細な事業に関わる入力を行い、支払いも済ませたら登録完了になります。ちなみに登録が完了した場合、有効期限は5年になります。ビジネスが5年以上継続する場合はビジネスネームの更新を行う必要があります。

DTI更新

DTIでのビジネスネームの有効期限は5年ですのでビジネスをそれ以上継続する場合は更新を行う必要があります。この更新作業は有効期限が切れる3ヵ月前から先程と同じBNRS(BUSINESS NAME REGISTRATION SYSTEM)のサイト内にあるRENEWALのページでオンラインで行うことが出来ます。更新料は新規登録時と同じです。

フィリピンで個人事業主、DTIの更新
この画面

更新の場合は既に屋号が登録されているのでまずDTIのこのシステムで屋号の検索を行います。「Reference Code」という入力欄に現在持っているDTIの証明書やレシートに記載されているReference Codeをそのまま入力します。有効期限が3ヵ月を切っている場合は更新の手続きに進むことが出来ます。
※有効期限から6ヵ月が経過すると屋号の登録はシステム上から消去されますので注意しましょう。もし有効期限を過ぎても6ヵ月以内であれば猶予期間として更新手続きが可能です。

登録可能な屋号の検索

もし屋号の候補が出来た場合はこのBNRS(BUSINESS NAME REGISTRATION SYSTEM)のサイト内のSearchというページでどこかで誰かが同じ屋号で既に登録しているかを確認することが出来ますので便利です。

検索にまったくヒットしなかった場合はその屋号で登録はされていないということになります。もし検索でヒットしたとしても先程説明したようにその屋号がどの地域範囲(事業範囲)で登録されているかによっては同じ屋号でも登録可能です。

まとめ

フィリピン国籍の配偶者名義で現地でスモールビジネスを行うという場合などはまず最初にこのDTIへの登録が必要になります。もちろんこれ以外にも取得する必要のあるビジネスパーミット(メイヤーズパーミット)やBIR、SSS、Pag-Ibig、Philhealthなどの登録から業種別に定められた様々な各種許可証も必要になりますがDTIは最初のステップとなります。DTIに限ってはこのようにオンラインで完結出来てとてもスムーズですので他とは異なり手間もかからず簡単ではありますがぜひ参考にしてみて下さい。

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