現代を生きていく上で欠かせない存在になったスマートフォン（以下：スマホ）。新品の最新機種もいいけどやっぱり気になるのはその値段。新機種が出る度に少しづつ性能が上がっているけど正直あまり大きな変化はない。そこで今回は数年前のモデルでも十分だから安くて状態のいい中古スマホが欲しいという人向けに中古スマホを購入前に知っておきたいことをお伝えします。
数年前の最新機種を安く手に入れることが出来る
例えば2018年10月に国内主要3キャリアから発売されたソニーの「Xperia XZ3」は有機ELディスプレイを搭載しそれまで表現出来なかった「漆黒」も表現できると話題になりましたが、当時の値段は99,000円。これが2021年現在の中古市場では15,000～20,000円と4分の1程の値段になっています。（使用感のほとんどないコンデイション）
このように数年前に登場し大々的に宣伝されていた当時の最新機種も中古市場では状態の良いものを安く手に入れることが出来ます。特別な理由がない場合はこのような中古スマホも選択肢の一つになり得ると思います。
中古スマホの種類（新品同様も多数）
中古スマホにはいくつか種類によって分類があり、そのコンディションによってもランクがあります。ここではまずそれをおさらいしておきましょう。
中古スマホの種類
中古スマホには主にSIM（シム）フリー中古スマホ・白ロム中古スマホ・白ロム中古スマホの3つの種類があります。
SIMフリーというのは最初からどんなSIMカードにも対応しており、機能的に制限のない仕様になっているスマホのことです。大手通信キャリアではなくメーカー直営店などで購入出来るタイプです。通常はこのSIMフリースマホを大手キャリアに持ち込んで回線契約しますが、キャリアを乗り換えが出来たり、海外でもその国のSIMカードを使えたりするメリットがあります。
白ロムとはキャリアで販売されていたスマホからSIMカードを抜きとった状態のスマホです。新品同様の白ロムもありますし（取扱い上は中古）、完全な中古もあります。例えばドコモでスマホを購入し、その2年後に同じドコモで機種変した際に出るSIMカードが抜きとられた古いスマホのことです。
SIMロック解除済みのスマホというのは先程の白ロムのスマホ本体のSIMロック設定が解除されている状態のスマホのことです。通常白ロムの状態ではそのスマホはまだSIMロックされていますので同じキャリアのSIMカードしか認識せずに使えない状態のままです。これを別のキャリアのSIMでも使えるようにしたのがSIMロック解除済みスマホです。
このように見た目は同じスマホでも大きな違いがあります。この3つは混同されやすいのでしっかり理解しておきましょう。特に白ロムの場合は違うキャリアのSIMカードを入れて使おうとしても、もともとのキャリアのSIMロックがかかっていて使えませんので注意が必要です。
周波数帯（バンド）の違い
白ロムの中古スマホでSIMロック解除済みであればどのキャリアのSIMカードも使えるので全て問題ないかというと少し注意する点があります。それは周波数帯（バンド）が関係します。これは各キャリアが販売したスマホの機種ごとによってキャッチ出来る周波数が違うことがあります。
周波数帯とは総務省が各キャリアに割り当てている周波数のことです。スマホはこの割り当てられた周波数を使って通信しています。
例えばソニーのエクスペリアXXという機種が主要3キャリアで販売されたとします。それぞれのキャリアでのモデル名は以下のようになります。
- ドコモはエクスペリアXX-D
- auはエクスペリアXX-A
- エクスペリアXX-S
そうすると見た目は同じスマホでも仕様が若干異なり、掴める周波数帯も各キャリアでそれぞれ異なります。
各キャリアの周波数帯はコチラに詳しく説明されていますので参考にして下さい。※日本の全キャリアの4G周波数帯まとめ【楽天モバイル追加】
つまり購入しようとしている中古スマホがSIMフリーなのか、もしくはSIMロック解除済みなのかをまず確認してから、その機種がどの周波数帯をキャッチすることが出来るのかも確認する必要があります。細かく調べると相性のようなものが出てきますが、SIMフリースマホを購入するか、SIMロック解除済みのスマホを購入する場合は契約しようとしているSIMのキャリアと合わせた方が無難です。ドコモもこんな風に説明しています⇒コチラ 。格安の回線（SIM）を使いたい場合は各社のHPで動作確認済み機種を調べることが出来ます。
中古スマホのコンディション
中古スマホ購入で気になるのはそのコンディションです。スマホの状態と値段のバランスを考えて予算に応じて選びましょう。とある中古スマホ販売店はこのように中古スマホをランク付けしています。
- Sランク：未使用品
- Aランク：新品同様
- Bランク：中古良品
- Cランク：中古普通
- Dランク：中古低品
- Jランク：ジャンク品
※参考：中古スマホ販売ダイワンテレコム
一般的な感覚だとCランクくらいが中古スマホだと認識するくらいの状態で、Bランク以上はほぼ新品に近いキレイな商品になります。
保証の有無をしっかり確認
中古スマホを購入する場合は初期不良に対する保証が充実しているかを確認しましょう。良心的な販売店の場合は購入後1ヵ月以内での動作保証は同等品への交換対応、もしくは全額返金してくれますので安心です。
掘り出し物アリ・狙い目は？
中古スマホを買うのであれば安くて出来るだけ状態の良いものを購入したいかと思いますが、その場合は特に以下の2つのことをチェックして購入しましょう。
- 全国に店舗展開している大手販売店でオンライン販売も行っている
⇒中古スマホの仕入れが多く、その分良品が手に入りやすい。またオンライン販売システムがあるので地域を問わず全ての在庫から選ぶことが出来る。 - 新モデル発売後
⇒新モデルが一つ発売されたら、既存モデルは型落ちになります。その場合は価格調整が入り値段が下がる傾向があります。
まとめ
どんどん最新機種が発売されるスマホ業界ですが、高いお金を払ってそれらを買うよりもほとんど性能の変わらない型落ちの中古スマホの方が経済的だと思います。今回お伝えしたポイントに注意してコンデジションの良い中古スマホを探してみて下さい。
