【物価が安い!?】フィリピン移住のリアル生活費 / 意外と高い – PHILESSONブログ

【物価が安い!?】フィリピン移住のリアル生活費 / 意外と高い

フィリピン移住 生活費

ここではフィリピン首都圏ではなく、フィリピンの片田舎での私の経験を元にした生活費を紹介します。ただど田舎ではなく、主要空港から車で1時間以内、近所にショッピングモールや繁華街もある場所です。


今回は生活に必要な最低限の食費、光熱費、家賃、移動費、通信費等を分かりやすいように日本円に換算して書いています。フィリピンでの生活費が気になる方は参考になると思うので読んで見てください。

食費17,500円 / 月~

食費は月平均15,000~20,000円です。1日あたりだと約500~650円程です。基本的に自炊で、たまに外食しますが、1回の外食で1,500円以上使うことはほとんどありません。今回は平均として17,500円とします。

上手に自炊すると一人暮らしでも食費は抑えられます。もし1日1回外食するような生活だと倍くらいはするかもしれません。

食費の目安
個人の食生活による

また外食する場所によっても単価が異なります。近所や職場近くのトロトロやカレンデリアと呼ばれるローカル食堂の場合は1回100~150円ほどです。マクドナルドやジョリビーと言ったファストフードの場合は1セット1回250~400円くらいです。

それ以外のレストランの場合は1,000円以上になります。もし観光客向けや高級レストラン、また日本食となるともっと高くなりますが、私は付き合い以外でほとんど行くことはありません。

日本食は高い
必ず食べたくなる日本食は割高

フィリピンに移住している人で毎日レストランで外食している人はあまりいないでしょう。理由はその内飽きてくるのと、コスパが悪いというのがほとんどです。特に田舎の方だとそもそもレストランの選択肢があまりないのと飽きてきます。

自炊で食費が高くなる場合は日本の食材や調味料を現地で調達している場合です。日本食品は平均して日本で売っている価格の3倍くらいです。今回は平均で17,500円としましたが1日300円程度に抑えて月10,000円もそんなに難しくはありませんが、その場合は外食や付き合いなど一切なしになると思います。

フィリピンの市場での主要食材価格

  • お米 90~130円 / kg
  • 鶏肉 320~400円 / kg
  • 豚肉 380~500円 / kg
  • 飲料水 約40円/ 20 L
  • マンゴー 180~300円 / kg ※季節変動
  • ビール 約80円 / 本(ビン350ml)
  • タバコ 約200円 / 箱

余談ですがフィリピン人は普段あまり牛肉を食べません。売っていますが、日本人からすると質は悪く、鳥や豚と比べて価格が高いので一般家庭ではあまり頻繁に買うことはありません。また野菜ですが、夏野菜は安いですが、それ以外は日本と同等もしくはそれ以上の値段となります。

市場とスーパーマーケットの価格差

またショッピングモール等のスーパーマーケットで食材を購入するのと市場で買うのとは値段が違います。市場の方が安く、特に野菜は状態がいいです。ただ肉類はスーパーだと細かく部位別で売ってるので便利です。

マーケットの様子
市場は全て量り売り

私の場合は肉類はスーパー、野菜や米、フルーツ類は市場で買うのが習慣になっています。

電気代12,000円 / 月

私の場合、電気代は約12,000円 / 月です。電気代は1kwhで20円前後で日本と同等かそれより高いです。暑い国ですが、エアコンを使用しなければ主に冷蔵庫と扇風機と温水シャワーで3,000円前後でおさまるでしょう。

エアコンの台数と使用料によって電気代は大きく変動します。私の場合は乾季で一番暑い時は、ほぼ1日中1台のエアコンを使用し、高い時で15,000円くらいです。大きな家に住み、2~3台を24時間使用すると40,000円以上することもあります。

電気代(主にエアコン)を上手に節約することがフィリピンでの生活費のポイントになると思います。初期費用は掛かりますが消費電力の少ない性能のよいエアコンを買うのも一つの手です。

ガス代 600円 / 月

約600円です。フィリピンでガス代というと料理で使用するガスのことを指します。最初はガス缶ごと自分で購入する必要がありますので、ガス缶本体の料金がかかります。ただ一度購入すると耐用年数内であればずっと使用できます。

料理用のガス


そして料理で使用し、ガスがなくなったら自分でガス缶を近所の商店へ持っていき、ガス入りの缶を購入します。一般家庭では下の画像の一番大きいサイズで約1,800円弱です。毎日料理しても3ヵ月前後持ちます。1ヵ月でいうと約600円程度です。

水道代 600円 / 月

水道料金
日本と違い水道水は飲めません

毎月の水道代金は約600円です。日本は2ヵ月に1度請求書が届きますが、フィリピンは毎月となります。フィリピンは一般家庭の水道代は安いです。水道代金が無料の地域もあったりします。

ただ普通は基本料金が500~600円です。基本料金に含まれる使用量以上になった場合、その分が追加料金となりますが、一般家庭だと基本料金内で収まることが多いです。

交通費 3,000円 / 月

交通費

私の主な移動手段はバイク、たまに自家用車となります。バイクの燃費は普通は40~50km / L です。ガソリン代はだいたい100円 / Lくらいです。私の車は古い中古車ですので燃費は悪く10km / L 未満です。

タクシーはほとんど使いませんが、通常初乗り150円前後です。日本と比べると安いですが利用頻度が多いと高くつきます。フィリピンへ移住した場合は、基本的に近所が行動範囲になると思いますのでバイクか車があると便利です。

私の場合はなるべくバイク移動ですが、天候や同行者がいる等で車を使用します。その他、ジプニーやトライシクルと呼ばれる現地の乗り物も必要であればたまに乗ることもあります。

インターネット 3,000円 / 月

大事なインターネット
フィリピンのネット環境は良いとは言えない

私は自宅でネット回線を契約して使用しています。フィリピンではGLOBEかPLDTというインターネット回線会社のどちらかを使用することになると思いますが、プランは様々です。
月額3,000円くらいだと、使いたい放題プランで、Youtubeの動画閲覧やメール等の使用には十分となります。

スマホ通信費 1,200円 / 月

フィリピンは日本のように月額〇〇円で通話料・ネット料金込みというのは一般的ではありません。スマホ本体を買い、SIMカードを買って差し込み、自分の必要な金額分だけをチャージし、電話やショートメール、ネットに繋げて使用します。

シムフリースマホは必須
必要なのはシムフリースマホ

昔のプリペイド式のような感覚ですが、ちょっと電話が出来て、外出先でLINEなどのメッセージアプリが出来る程度であれば月1,200円程度あれば十分でしょう。
ただし上手に節約しながら使うにはある程度の知識が必要です。普通にチャージして通話していると約17円 / 分ほどかかります。

家賃 35,000円

私は当時新築の一軒家に近い構造の物件を大家さんと直接契約を交わしています。間取りは2LDKでガレージ、家具付きです。ただエアコンや洗濯機、ヒーター(ホットシャワー用)等は付いてませんでしたので自分で購入し設置しました。

日本人が住めるレベルの住居だと、アパートのようなもので、15,0000~40000円くらいが目安になると思います。15,000円だと1部屋に小さなキッチンとトイレシャワー付きという感じです。エアコンも古いタイプが設置されているかもしれません。

40,000円だと、それなりに良い物件に住めますし、一軒家も可能です。ただフィリピンでの住まい選びは経験とその地域の相場を的確に把握することが、よい物件を見つけるポイントになります。

また家は良くても立地やご近所さんに問題があったりするケースもありますので、一筋縄ではいきません。念のために書きますが、フィリピンに首都圏でコンドミニアムなどに住む場合は家賃はより高くなります。

合計 72,900円 / 月

合計は72,900円 / 月 となります。ただこれは最低限に近い生活費です。だだしまだ削れる余地はあると思います。ちょっと贅沢したり、物を買ったり、趣味にお金を使ったりする娯楽費や、突発的な医療費、交際費、またサーバー代やその他ビジネスにかかる費用は含まれていません。

まとめ:目安は10万円!?

個人の生活スタイルによりますが、おそらく毎月10万円前後あればフィリピンではそれなりの生活をすることは出来ると思います。一人暮らしでの計算ですが、これが2人暮らしになっても10万円あれば大丈夫だと思います。ただ子供がいる場合はよりお金はかかるでしょう。

よく日本の5分の1の生活費で暮らせるということが言われていますが、おそらく昔の物価がもっと安かった時代の話でしょう。これを読んでもらって分かるように、そこまで物価が安いという訳ではありません。

ただ5万円でも可能と言えば可能ですが、その場合は現地のいわゆる貧困層に近い一般のフィリピン人と同様の暮らしの場合です。

もちろんエアコンなどはありませんし、水シャワーです。家族や親戚、友人などと家をシェアして生活しますので、自分の部屋もありません。詳細はここでは書きませんが、ほとんどの日本人にその暮らしを中・長期でするのは無理だと思います。

フィリピンへの移住で最も大事なのはまず金銭面です。自分の収入や生活スタイルで平均していくらくらい必要なのかの目安を知ることは、移住を失敗しない為の最重要事項です。

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