【はじめに】タガログ語を学ぶ最初の8つのヒント

フィリピンタガログ語

フィリピンの公用語であるタガログ語を学ぶことでフィリピン人とのコミュニケーションが円滑になります。ただ多くの日本人にとっては学校で習ってきた英語とは異なり、知識が一切ない状態でのスタートとなりますので根気が必要です。

ちなみに私はフィリピンに来てタガログ語の必要性を感じ、皆さんと同じようにゼロから勉強を行いました。現在はフィリピン人と会話する時は90%タガログ語で行っています。ここでは私の経験を元に遠回りしないように学習のヒントと書いていますので参考にして下さい。

ちなみにフィリピンは地域により使われている言葉が異なります。自分の生活している地域がそのローカル言語の場合は、タガログ語を優先せずにその地域の言語を学ぶことをおすすめします。ただ下の8つのヒントはタガログ語、その他地域のローカル言語に関わらず共通です。

教科書の信頼性は80%

英語の教科書と違いタガログ語の教科書の種類はとても少ないです。私もいくつか購入しましたが、フィリピン人ですら使わないような不自然な単語や古い言葉がよく含まれていました。単語だけでなく例文も同様です。信頼度は80%程度に留めておきましょう。

文法

ある程度の文法を知ることは必要ですが、タガログ語の文法をフィリピン人に聞いてもまずまともな答えは返ってきません。文法は学習しながら徐々に理解できるようになりますので完璧に理解する必要はありません。
日本の英語教育のような完璧文法を目指すと出口のない迷路に突入してしまいます。分からなくてもこういうものなんだというくらいの気軽な感覚で学習を進めていくことがポイントです。

フィリピンで暮らすだけでは話せない

フィリピンで暮らすだけで自然と話せるようになりません。日常生活でよく使う単語くらいは喋れるようになるかもしれませんがまともな会話は無理ですし相手の言っていることが理解出来ません。ちゃんとコミュニケーションをとりたい場合は勉強が必要です。

まずリスニング力と短文力

フィリピン人とタガログ語だけで会話するにはある程度のレベルでないと時間の無駄になります。まず最初に大事なのは相手が何を言っているのかが分かるリスニング力と、ゆっくりでも自分で話すことが出来る会話力(短い文章力)を得る事を目指しましょう。

家庭教師は効果的

よく家庭教師は不要でその辺のフィリピン人と会話すればいいと考える人がいますが、「普通に会話」できるレベルだとそれで上達していきます。そのレベルの人は実践から多くを自分で学ぶことが出来ますので初心者とは異なる段階にいます。

ただそれが出来ない初心者の場合はやみくもに会話しても効果は低いです。また普段のフィリピン人との会話で自分がめちゃくちゃなことを言っても相手が指摘・訂正してくれて、どう間違っているか教えてくれることはありません。最低でも会話中に「あ、この場合はこんな言い方をするんだ」と発見できるレベルである必要があります。

細かいことは気にしない

not perfect

これは先程お伝えした繰り返しになりますが、完璧な文法じゃないと気が済まない、恥ずかしくて話せないという気持ちを持つのは大きな障害になります。特にタガログ語の場合、フィリピン人もある一定レベルのルールの元、みんな適当にしゃべっているということがその内自然と気付くくらい教科書言葉とは違います。

しかし最低限の文法のルールは絶対に必要です。ここで重要なのは完璧な文法に固執しないということです。

上達曲線は急に伸びる

私もそうでしたが、特に最初は訳が分からず大変でした。ただある一定レベルを超えるとどんどん成長していきます。フィリピンでタガログ語圏に住むと、タガログ語を話す、聞く機会は格段に多くなるのがその理由です。今は普通のフィリピン人と英語で会話する方がムズムズする違和感を感じてしまうくらいなのでやはり英語というのはあくまで外様言語であるということが分かります。

もちろんフィリピン人同士の会話は全部タガログ語(同じ地域に住む人はその地域のローカル言語)ですので、日常的にフィリピン人同士が話しているのを聞いていつでも勉強の機会を得ることが出来ます。一番苦労する初心者のレベルを超えれば上達スピードは上がりやすくなります。

ブロークンにならない為に勉強する意味

日本語を話す外国人をイメージして下さい。流暢で自然な言葉で話す人と、言い方や文法はめちゃくちゃだけど、何となく話していることが分かる人がいると思います。前者は勉強しながら実際の会話で学んだ人です。後者は勉強せずに滞在期間が長く、単語単語で喋る人です。

言い方や文法(言い回し)がめちゃくちゃだと、様々な場面で適切な会話が出来ません。時には整然と話さなければならない機会は訪れます。その時の言語の質というのは説得力にも影響します。


勉強しながら実際の会話で学んだ人の場合、フィリピン人もびっくりするくらい高いレベルで喋ります。帰国子女や幼少期に自然と会得した人のように完璧は難しいと思いますが、外国人が「しっかり適切で自然なタガログ語を話し理解している」と尊敬されることもあります。この違いは大きな違いです。

しっかりとしたタガログ語を話すことが出来れば、思ってもみなかった時に役立ったり、新しい道が開くかもしれません。

最後に

私も経験しましたが、最初は難しくて嫌になると思います。ただ根気強く勉強を続けることが一番の近道です。他の言語と同様に、あるレベルから急に成長は早くなり、話すことが楽しく勉強も楽しくなります。
そこまで地道に勉強し我慢できるかがポイントです。このPHILESSONではなるべく分かりやすく、初心者向けに必要な文法、単語、例文を中心に学習の助けとなるように書いていきますのでぜひ参考にして下さい。

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