【2021年最新】毎日21人・急増するフィリピンのエイズ事情 – PHILESSONブログ

【2021年最新】毎日21人・急増するフィリピンのエイズ事情

フィリピンではエイズへの感染(HIV/AIDS)に注意する必要があります。フィリピンの公衆衛生当局の発表によると2020年時点で過去のデータと照らし合わせた結果、毎日21人がエイズ(HIV/AIDS)の新規感染者と診断されています。

毎日21人以上が新規感染

HIV感染対策を進める国際連合機関UNAIDSのデータによると、フィリピンでは2004年あたりから急激に感染者数が増加しています。先ほど毎日21人が新規感染報告されていることになると書きましたが、これは2004年以前のデータも入れて平均化していますので、直近数年となると実際はもっと多くなります。

フィリピンで初めてエイズ感染者が確認されたのは1984年です。それから2020年10月までに感染が確認されたのは合計81,169例となります。ちなみに日本の場合はほぼ同期間(1985~2019年)ではHIV感染者21,739例となっています。//国立感染研究所より

最近は日本の10倍

日本の新規エイズ感染者数(HIV/AIDS)は2018年が1,317人、2019年が1,236人となっていますが、一方フィリピンは2018年が約14,000人、2019年は約16,000人で日本の10倍以上となっています。ちなみに一番新しいデータによるとコロナ渦で外出規制や移動制限がされているにも関わらず、2020年10月だけで735例のエイズ新規感染者確認されています。

94%が男性・首都圏に集中

フィリピンで統計を取り始めてから現在まででエイズ(HIV/AIDS)感染者に占める男性の割合が94%になります。そしてその内の51%が診断時に25-34歳になっています。また全感染者の内、マニラ首都圏が約40%を占めており、性別・年齢層・地域が集中していることが読みとれます。

マニラ

フィリピンでエイズになったら大変

フィリピンは医療に関してもまだ不安が残る発展途上国です。その中でエイズに感染してしまうと日本のようなケアを受けられない可能性が高いです。特に首都圏以外の地域になるとそれが顕著になります。それを裏付けるように感染が判明した人の半数以上が主な療法となる抗レトロウイルス療法(ART)を受けていません。

統計よりも数倍多い可能性

フィリピンでエイズ感染者が多い主な原因の一つは同性、主に男性同士の付き合いになります。フィリピンは日本と比べてその辺りのジェンダー問題が実社会では寛容なこともありますが、ネットの普及によってパートナーを探しやすくなったとも考えられています。

ただフィリピンの統計についてはどれも正確性に欠ける場合がありますが、今回のエイズ感染者の場合は統計の数字は実際よりもかなり少ないと見る方が自然かと思います。理由はエイズに関する教育・知識不足から診断を受けないというケースがある為です。そして診断を受けないことにより、自分が感染していると気が付かず、感染を広めてしまっているという結果になっていると思います。

気を付けること

意外と知られていませんがフィリピンでは同性でも異性でも両方OKという人が結構います。統計上94%が男性なので男性だけに注意しておけば大丈夫という認識は危険です。おそらくエイズ感染者の女性の割合はもう少し多いと考えられますし、特に夜の商売の女性は性病に感染していることも多く、さらに性病に感染中はエイズの感染率が数倍に上がるという研究結果も出ていますので注意が必要です。

あと地域に関してですが、地方であれば大丈夫ということはありません。おそらく地方は検査体制が整っていない(整っているけど周知されていない)、また検査数が極端に少ないということが考えられます。

フィリピンでも診断出来る(無料)

とにかく公表されている数字だけでも日本の10倍以上にもなりますので、フィリピンではエイズに気を付ける必要があります。もしフィリピン人のパートナーが出来た場合は行為を行う前にエイズの検査をするのをおすすめします。

フィリピン人は性教育やエイズに関して知識不足ですのであまり知っている人はいませんが、各地域には公共のエイズの無料診断所があります。血液検査で結果も早くて数十分で分かりますので必要な場合は上手に利用すると安心かと思います。場所が分からなければ、近くのバランガイホールの職員か市役所、公立病院の職員などに聞けば分かると思います。

こちらも記事も読むとフィリピンに関してより理解が深まると思います。

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