
リタイアをして第二の人生をフィリピンで過ごす人、フィリピン人の配偶者と一緒に海を渡る人、フィリピン人の恋人のもとへ行く人、起業する人、英語留学でそのまま居着いてしまう人。
今回は理由は様々かと思いますが、今回はフィリピンへ移住する前に確認しておかなければ後々手間のかかることについて書いています。
日本の住居
それなりにフィリピンに何度も行き、ある程度様子が分かる方も、またそうでない方も、まずは「日本へ帰る場所」はフィリピンでの生活が問題ないと確信できるまでは確保しましょう。当たり前ですが、移住は旅行や短期滞在と移住は違います。
移住してしばらくすると、全てのことが自分の生活の内側での出来事となります。旅先で起こる事柄ではないのです。本当に自分が順応できるかどうかは生活時間がある程度ないと分かりません。これは成功とか失敗というものではなく、向き不向きで決まります。
判断する期間
日本の住居形態は人それぞれかと思いますが、特に夫婦でフィリピン移住の場合は実際のテスト期間が6ヵ月~1年は最低必要です。理由は日本人2人なので、当たり前ですが、順応できる可能性は1人よりも低くなります。片方一人だけが順応しても成立しません。
日本で賃貸にお住いの人は大家さんや管理会社に事情を話ししばらく借りたままにしましょう。持ち家の人も焦って処分する必要はありません。
理想は4ヵ月~6ヵ月の期間お試し移住し、日本に一度戻ってくる。そのような生活を1~2年続けましょう。
ただ経済的にそれが難しい場合は、いざという時に日本で滞在できる実家や頼れる親戚、知人がいると安心です。
住民票・郵便物
住民票ですが、最初は抜く必要はないと思います。郵便物は事前に伝えておくと3ヵ月程度は配達停止にしてくれます。ただチラシなどのポスト投函等はそのままですので、投函されないような対策、もしくは管理会社等に言って時々処理してもらうようにしましょう
持参するお金
多くの現金を持って入国するのはやめましょう。ちなみにフィリピン入国の際に約100万円以上の金品を持ち込む場合は申告が必要となっています。またフィリピンの通貨で5万ペソ以上の持ち込みも禁止されています。
実際に細かくチェックされることはありませんが、もし指摘された場合は没収されるケースもあります。
フィリピンの銀行口座を持っている人であればオンラインバンキングを利用することにより、日本からその口座へ直接送金が可能です。

フィリピンの銀行口座を持っていない人は海外で現地通貨をATMからキャッシングできるクレジットカードを持っていきましょう。当面の生活費程度であればこれで十分です。※紛失や破損、暗証番号間違えによる取引停止等のリスクがありますので必ず最低でも3枚は用意しましょう。そして普段持ち歩くのは1枚にしましょう。

保険関係
海外保険は、長期滞在の場合は高額になりますが、余裕のある人は加入するとより安心です。ただ個人的にはクレジットカードに付帯されている保険の利用で大丈夫だと思います。現在持っているクレジットカードが海外旅行保険が付帯されているか確認しましょう。
通常はフィリピン行きの航空券等をそのクレジットカードを利用して購入すると3ヵ月の保険が利用付帯となります。ただ実際に病院での医療費に対して利用するには現地の病院の医師のサイン付きの診断書等が必要になります。
各クレジットカード会社により書式が決められていることもありますので、事前に診断書を準備してフィリピンへ行く際に持参しましょう。
若い方で健康保険や社会保険の親の扶養となっている場合は、フィリピンでの医療費にも適用できます。日本に帰国した際に手続き可能ですが、これも診断書が必要ですので事前に準備しましょう。
各身分証の有効期限の確認
パスポート、日本の運転免許証等、重要な身分証の有効期限をしっかり確認し、更新期限が近い場合は先に更新を済ませてしまいましょう。
フィリピンでもパスポートの更新は可能ですが、首都圏の大使館のみで手間がかかります。日本の運転免許証はフィリピンでは更新出来ません。
日本へ連絡する手段
緊急の場合に日本へ電話が出来る手段を事前に確認しておきましょう。LINE電話などはネットがあればLINE同士で電話出来ます。後はそれに加えて日本の携帯電話や固定電話に連絡出来るようにしましょう。
スカイプだと、1回1,000円程度チャージを行えば、フィリピンからも日本の携帯電話や固定電話に直接電話することが出来ます。通話料金も通常の国際電話より安く1分8円程で残高が無くなるまで掛けられて便利です。

毎月の各種引き落とし
日本での生活で毎月口座引き落としや支払があるものを事前にチェックして、不必要になるものは解約しましょう。どうしても継続して必要なものは引き落とし口座をまとめたりして簡素化しましょう。
また出発の日に合わせて電気、水道、ガスなどは止めてもらえるように手配をしましょう。またしばらく日本を不在にしても家族、知人等が心配しないようにある程度周知することも大切です。
重要なポイントのまとめ
- 日本の住居
- 住民票や郵便物
- 持参するお金、オンラインバンキングの手続き
- クレジットカード
- 保険関係
- 身分証明書の有効期限
- 連絡手段
- 各種引き落としの確認

以上のことをしっかりと行うことで、安心してフィリピンに行くことが出来ます。また不要なものがある場合はこの機会に処分したり、売ったりするのもいいと思います。
フィリピンに到着してから日本でのアレコレを手続きするのは大変で、出来ないこともあります。場合によってはその手続きの為に予定になかった帰国をせざるを得ない場合もありますので、身の回りのことは事前にしっかり処理しておきましょう。