【フィリピン移住】南の島は天国か地獄か?深い話をしましょう – PHILESSONブログ

【フィリピン移住】南の島は天国か地獄か?深い話をしましょう

日本人にとって飛行機で5時間で行ける南国フィリピン。日本で過ごしている人生の「しがらみ」から抜け出しスローライフに憧れるのは現在の息苦しさからの反動かもしれないし、単純にフィリピンが好きだからかもしれない。

今回は「フィリピン・移住・失敗」というキーワードをもとに、フィリピンに住んで約10年の私がフィリピン移住を考えている誰かの役に立つと信じて踏み込んだ話をします。

お金がない人は退場するかホームレス

もし目を輝かせてフィリピン移住を夢見る若者にはまずお金の話をする必要があると思っています。それはなぜか?答えはお金がない日本人には夢見たフィリピンライフは手に入れることが出来ないからです。

そしてこれは何も若者だけに限ったことではありません。必要な金額は年齢や単身か家族と一緒か、またフィリピンでどんな暮らしがしたいか、ビジネスをするかどうかによって変わります。

ちなみに私の持論ではお金にある程度余裕のある人はフィリピンを選びますが、本当に困らないくらいのお金を持っている人は移住地にフィリピンは選びません。その理由は続きを読み進めていただければ分かると思います。

フィリピン人の気質は日本人にとってストレス

まず事実としてフィリピン人の気質は大半の日本人にストレスを与えます。時間を守らない、仕事の取り組み方、将来設計と計画性のなさ、義理人情の欠如、非効率性、自己中心的な思考と相手への配慮の欠如。フィリピンで生活しフィリピン人と関りを持てば持つ程これらを感じて最終的にはフィリピン人とはなるべく関わりたくないと思うかもしれません。

これは以前に反響のあった記事ですので併せて一読してみて下さい。

間違っているのは外様の日本人

フィリピン人の一挙手一投足に不満を抱える場合はストレス満載の生活になります。フィリピン移住におけるあなたの周りのフィリピン人はおそらくあなたが想像しているレベルを遥かに下回りますので諦める能力というのが必要になります。

フィリピン人がどうであれ本当のことを何も知らずに勝手に移住してきた外様が文句を言っても仕方ありません。それが耐えられなければ日本に帰るか、20年後の未来の為に子供達を教育してみたらいいのです。

生活の質が上がる?

日本と同じ家賃を払えばフィリピンではそれよりもグレードの高い家やコンドミニアムを借りることが出来るでしょう。ここでは物価の話は面倒なのでしませんが人件費も含めて一部の物価は日本より安いのは事実です。しかしだからと言って生活の質が上がる訳ではありません

部屋もずいぶん広いし、家事をしてくれるメイドを雇うかもしれません。それに月数万円で専属ドライバーだって雇えます。もしこんな生活を求めているのであれば移住して1ヵ月くらいテキパキと手配すれば手に入ります。しかしこれは本当に生活の質が上がったということになるのでしょうか。そんな「たかが知れてる贅沢」を味わっても満たされるのは物欲だけです。

無いものをねだる

家から一歩出て外を見渡すと当然日本にあってフィリピンに無いものは数えきれない程あります。些細なことが出来ない、欲しいものが売っていないというのは日常茶飯事です。これらは手間をかけて手に入れるか、工夫して自作するか、我慢するかしか対処する方法はありません。当たり前のように手に入っていたものが苦労しないと手に入らない、もしくは無いという状態が長くなると許容出来なくる人は一定数います。

お金はあっても言葉が分からない

言葉の壁もあります。お金はあっても言葉が分からないとフィリピン移住生活の可能性を広げる大きな妨げになります。英語は必須、理想は住む場所のローカル言語の日常会話くらいは出来なければ常に誰かの助けがいる生活となります。

言葉というのは本当に重要です。こればかりはお金さえ出せば習得できるというものではありませんので努力が必要です。言葉が分からなくても何とかなると思っている人や実際に何とかなっていると思っている人がいますが、そう思っているのは本人だけというケースは多く、実際周りは迷惑している場合があります。

曖昧な目的は失敗の元

フィリピンの気候は温暖です。日本で関節痛に悩まされている高齢者がフィリピンにくると痛みを感じなくなることがあります。関節痛の悩みから解放されたいからフィリピンに住むというのは明確な目的です。明確な目的があればフィリピンで経験するあらゆる不満もきっと我慢することが出来ます

目的が明確であればあるほど我慢できることは大きくなりますが、曖昧な場合は同じ我慢でも難しくなります。理由がないのに我慢を強いられるのは拷問のようなものです。

失敗は別にいい。悪いのは幻想を見る事

ここまで散々書いておきながらこれを言うのは憚(はばか)れますが、海外移住に失敗とか成功という概念はないと思います。仮にあったとしても失敗することは悪くありませんし余計なお世話でしょう。失敗から学ぶ多くのことは経験者にしか分かりませんので多くを学べたのなら成功とも言えます。ここで伝えたいのは幻想だけを追いかけて目的も曖昧なまま安易に移住するのは浅はかであるということです。

フィリピンで小さな日本を建国?

飛行機に乗ってフィリピンに到着したら楽園がある訳ではありません。そこから思い思いの目的に向かって自ら楽園を構築していくことが必要です。その過程で不満やストレスを抱える機会は多いと思いますが、フィリピンを見下したり蔑んだ目で見るのはナンセンスです。しかし残念ながら勝手に他所の国に来ておいて上から目線で無礼なことを言う外国人は多いです。

フィリピン人にはフィリピン人の文化や習慣、常識があります。それを日本式に正そうとする人は多いですがやり方が上手ではありませんし、そもそも日本に行ったこともないフィリピン人を相手にフィリピンで小さな日本を作ろうとする方がどうかしています。

謙虚であれ

もし仮にフィリピンに行くだけで思い描いていた人生が手に入るのであれば、勝手知ったる日本でそれが手に入っていない理由が説明出来ません。フィリピンに移住して幸せに暮らしたいのであればフィリピンを尊重しフィリピン人に敬意を持つことが大切です。きっといろいろ不便なことや不満は出てくるとは思いますが謙虚な姿勢で小さな幸せを噛みしめながら日々暮らしていくことが楽園への近道であるように思います。

でも綺麗ごとばかりではない現実

しかし綺麗ごとだけでは済まない場面にも多く直面します。特に「お金・人間関係・健康」に関しては看過出来ないと思います。これについては別の記事で書いていますので参考にしていただくとして、最初の数年は大きなお金は使わずにフィリピンの様々なことを自分で体験してそこから多くのことを学ぶ期間とするということを最後にアドバイスとしたいと思います。

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