【君】月間1万PV以下のブロガー向けグーグルアナリティクス講座 – PHILESSONブログ

【君】月間1万PV以下のブロガー向けグーグルアナリティクス講座

運営しているサイト(ブログ)について、グーグルアナリティクスを使用し、PVだけではなく、さまざまな角度から分析することにより、改善点を発見したり、今後の対策を効果的に立てることが可能です。

ここでは大事な用語の意味や、月間1万PV以下の個人ブロガー向けにアナリティクスの具体的な使い方、そしてチェックすべき必須項目を解説します。これを知らないとどんなに頑張ってページ数を増やしてもPVアップの最適化は出来ませんのでしっかり確認して下さい。

PVを学ぶ

PVはページビューのことです。これは指定した期間(過去30日など)にサイトを訪れた人数に関わらずサイト内のページが表示された回数です。

極端な例だと、あなたのブログが1,000記事あるとして、指定した期間に1人だけがブログを訪問して全ての記事を読んだ場合、1,000PVとなります。

PVは重要な分析事項の一つで、特定の記事が検索エンジンによって上位検索されているとPVが多くなります。PVはサイトの今の状況を知る上で最も重要な指標の一つでもあります。

PVとユーザー数の関係も重要度が高そうだね

そうだね。ところで一口にユーザーと言っても種類があるの知ってる?

そうなの?ユーザーはどれもユーザーでしょ?

新規ユーザーとユーザーの違い

ユーザーには新規ユーザーとユーザーとの2種類があります。

新規ユーザーとは

指定した期間に初めて訪問した人数です。初訪問で1カウントとなり、再訪問はカウントされません。ただし日付が変わった場合はカウントされます(重複カウント)。

つまり新規ユーザー数は指定した期間の1日1日の初訪問ユーザーの合計数ということなのね

正解。指定期間が過去30日で、ネコ君のファン1人が毎日1回欠かさず君のブログを覗きに来たら新規ユーザー数はそのファンだけで30人カウントされるってことね。

ユーザーとは

ユーザーというのはUU(ユニークユーザー)のことです。指定した期間で同一ユーザーが何度訪れても1カウントになります(重複しない)。

じゃあ純粋に指定した期間で何人がブログを訪れたかが分かるのね!

正解。これはさっきのネコ君のファンの例で言うと、30日間毎日訪れてもユーザー数には1カウントのみになるってこと。ただし、そうなるのはそのファンの人が同じPCやスマホの同じブラウザを使った場合ね

じゃあ家と職場のPCをそれぞれ使って僕のブログを見たら、ファンは1人なのにユーザー数には+2がカウントされるの?

そういうことになるね。でもそこまでは気にしても仕方ないし、それ以上は基本的には分からないからね。

では下の図で新規ユーザー数とユーザー数(UU)がどうなるか確認しましょう。Aさん、Bさん、Cさんがおり、12月29日~1月4日の7日間で3人がネコ君のネコブログを訪れたかどうかの図です。

新規ユーザーとユーザーの違い図
ネコブログの7日間

この場合12月29日~1月4日までの7日間の新規ユーザー数は純粋に○印の数になるので12人になります。そしてユーザー数(UU)はAさん、Bさん、Cさんの3人となります。

指定期間によって状況が変わる

先程の表をそのままに分析する指定期間を赤枠の1月1日~1月4日にして新規ユーザー数、ユーザー数(UU)を見てみましょう。

新規ユーザーとユーザーの違い図2

この場合、1月1日~1月4日の新規ユーザー数は〇印を数えると6人となります。ただユーザー数(UU)は、Bさんがその指定した4日間にサイトを訪れていないのでAさんとCさんの2人になります。

じゃあもし僕のネコブログが12月31日にバズって、その日だけ1万人の人がサイトを訪問したとしたら、その日を含めるか含めないかでかなり様子が変わるね

なかなか勘がいいね!基本的にアナリティクスで大まかな分析をするにはなるべく長い期間がいいね。

じゃあそうする!

何かブログに大幅な変更を加えたり、グーグルのコアアルゴリズムアップデートがあったりした時は、その日を境にして前後の期間を比べるのも有益だね!

自分の書いた人気記事を知る重要性

ブログ運営の期間がある程度長くなると記事数も多くなると思います。その中でどの記事が人気なのかを知り、それを分析することは今後良い記事を書く上でのヒントになります。

人気記事の調べ方

サイトコンテンツ使い方
  • アナリティクス画面左の項目から①の行動をクリック
  • 表示される②サイトコンテンツをクリック
  • そして③全てのページを選択
  • そうすると下の画面になります。
  • 最初は各ページのURLを表示しますので、下画像にあるページタイトルをクリックすると各ページのタイトルが表示されて分かりやすくなります。
サイトコンテンツ見方

これにより上位のページがどんなタイトルでどんな内容なのかを分析することが可能です。そこから人気記事の共通するポイントを考え、これから書く記事の参考にしたり、今までの記事のリライトする際に役立てましょう。

ブログへの到達経路を確認すべし

ユーザー(読者)がどのような経路でブログに到達したのかを知ることも出来ます。

到達経路(アクセス元)の調べ方

アナリティクス画面左から集客すべてのトラフィック参照元/メディアを選択すると下のような画面が出ます。

トラフィックの活用方法

表示されるいくつかの重要な参照元/メディアは以下のような意味になります。

google / organic

Googleの自然検索からのセッションになります。キーワードをググって表示され、そこからブログへ到達したという意味です。

(direct) / (none)

ブログのURLを直接入力した場合やブックマークされて、そこがアクセス元という意味になります。ただ他にもメールに記載されたURL経由の場合や、QRコード経由の場合もここに含まれます。

yahoo / organic

Yahooの自然検索からのセッションになります。キーワードを検索からブログへ到達したという意味です。ちなみに bing/organic の場合はBingからの自然検索となります。

t.co / referral

ツイッター内のリンクがアクセス元になります。

参照元/メディア参照元はどのサイトから、メディアはそのサイトから具体的に何を経由してブログまで到達したかということになります。

参照元は身近な言葉が多いのですぐ分かると思いますが、メディアの種類は以下のようなものがあります。
organicは自然検索、referralはリンク(URL)から、displayはディスプレイ広告から、cpcはリスティング広告等の有料広告から、cpmはディスプレイ広告やバナー広告から、noneは不明という意味になります。

じゃあ youtube.com/referral は?

それは Youtube 内のリンクがアクセス元になるね

こんなことも分かるアナリティクス

アナリティクス画面左からユーザーモバイル概要で、モバイル(スマホ)とパソコン、タブレットのどのデバイスでブログを見ているかが分かります。

ユーザーの使用デバイス種類

さらにアナリティクス画面左からユーザーモバイルデバイスで、ユーザーが具体的にどのブランド、モデルを使用しているかも分かります。

ユーザーのデバイス機種モデル

セッションの意味を知る

セッションとはユーザーのサイト訪問回数のことを意味します。

同一ユーザーが1日に10回ブログを訪問した場合はセッション数は10カウントされますが30分という時間基準もあります。

30分?どうゆうこと?

サイト内でユーザーが30分以上操作を行わなかった場合は新しいセッションとしてカウントされて、一方ユーザーがサイトを離れて30分以内にまた戻った場合は同一セッションとして見なされてカウントされないっていうルールがあるのさ

直帰率と離脱率の違い

直帰率と離脱率解説
これを説明します

直帰率と離脱率は仲間ですが異なるものです。これを混同してしまうとサイト分析を正確に行えませんので分かりやすく解説します。

直帰率とは

直帰とは

直帰とは、サイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッションのことです。直帰率は直帰が行われたセッションのパーセント数です。

分かりやすく言うと、ユーザーがサイト内のどこかのページを最初に訪れて、そのままそのサイトから離れた行動のことです。
つまりサイト内の他のページを見ずにサイトから離れた一連の動作のみを対象としています。

直帰率はサイト内にある様々な記事の中で、最初に閲覧した記事のみを見て、他の記事は見なかったユーザーの割合になります。

ということは直帰率を改善すると1ページだけの閲覧で終わらないからPV数も上がるってことね

1ページだけの閲覧で終わらせない工夫が必要になるね

離脱率とは

離脱とは

個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。

離脱を分かりやすく言うと、サイト内で1記事しか閲覧しなかった場合(直帰)や10記事を閲覧した等は関係なく、とにかく最後にサイトを離れた行動のことです。

最終的に全てのユーザーはどんなサイトであれ離脱しますので、サイト全体の離脱率は100%になります。その為、サイト全体の離脱率という指標はありません。

先程の直帰は離脱の一部であり、訪問した最初の1ページのみを閲覧し離脱したという限定した行動のことを指します。
その為、直帰するユーザー、直帰せずにサイト内の別の記事に行くユーザーが存在する為、サイト全体の直帰率という指標は存在します。

直帰と離脱の図

直帰率の考え方

直帰率が高ければ問題で低ければ問題ないと一概には言えません。これはページの性質によります。

直帰率が高くても良い場合

ユーザーが必要な情報が得られて満足している場合です。このケースだとしっかり記事の内容まで読まれていますので記事の質は良いと判断出来ます。

直帰率が高くて問題となる場合

サイトの入口となるページや、全ページで直帰率が高い場合は問題です。ユーザーに次につながる行動を促せていないということになります。その場合、見た目のデザインや構成、ユーザーが求めていた内容ではない、サイトの印象が悪いといった問題があります。

そのページの目的に見合った直帰率である必要があるってことね!でも一般的にサイト全体の直帰率はどのくらいが目安なの?

その明確な答えはないけど、経験からすると65~80%くらいになるかなぁ、ただそういう考え方は分析という意味ではあまり適切ではないかな。ページごとの直帰率を考えた方がよりいいね

私の管理している集客型の別のWebサイトのトップページの直帰率は約45~50%です。そのトップぺージの役割は、ユーザーに魅力的な印象を与えて、サイト内の興味のある別のページへ誘導することですので、約45~50%という直帰率は優秀と判断出来ます。

急に自慢?

そうじゃなくてトップページはその役割をちゃんと果たしているということ。他にもグーグル検索上位のページはもちろんPVも多いから、それらのページ毎の直帰率をチェックして一つ一つのページが役割を果たしているか分析することが大事

なるほどね!

直帰率と離脱率のページ毎の確認方法

各ページ(記事)ごとの確認方法はアナリティクス画面の左から①行動②サイトコンテンツ③すべてのページで、その後表示されたページの上部にある④ページタイトルをクリックすると記事のタイトル毎に分かりやすく表示されます。

サイトコンテンツ。ページ毎の直帰率と離脱率の見方

ランディングページ確認

アナリティクスではユーザーがあなたのサイトにアクセスした際に表示された最初のページを確認することが出来ます。この最初のページのことをランディングページと言います。

これによりユーザー(新規ユーザー)がサイト内のどのページをきっかけにして、あなたのサイトに訪れたのかが分かります。

理由はどうあれ、ユーザーからするとそのサイトの印象は最初に表示されたページでだいたい決まるよね

そうだね。そのページでユーザーにどんな行動をして欲しいかによって、そこで見る指標が直帰率だったり平均セッション時間、コンバージョン率だったりするよね

ランディングページの調べ方

ランディングページはアナリティクス画面左から①行動②サイトコンテンツ③ランディングページで見ることが出来ます。

ランディングページ使い方

アナリティクスってすごいね!でもそのランディングページからユーザーどのページに移動したか知りたい場合も出来るの?それはさすがに無理かな…

できるよ!アナリティクス画面左から①行動⇒②行動フローをクリックするだけ。こんな感じ

行動フローサンプル

ランディングページ毎のユーザーの次の行動や次の次の行動を細かくチェックできるからどのページで離脱しているかなど分析出来ることはたくさんあるね!

まとめ

サイトは作成しただけでは終わりではなく、このようにアナリティクスのデータを客観的に分析することがとても重要です。これによってサイトをより改善できるヒントをたくさん見つけることが出来ます。アナリティクスを上手に活用してブログをよりよいものにしていきましょう。

トップへ戻る