【やめときなさい】フィリピンの0円留学とインターン/その理由

フィリピン留学自体はコスパが良くしっかり準備して渡航し一生懸命勉強すれば効果は高いです。しかし0円留学やインターン生という立場で行くのは多くの法的な問題があります。今回はそれについてお伝えします。

英語留学でフィリピンに滞在した場合の身分は基本的には観光客と同類の扱いになりますが、安心して勉強する為にはビザや許可証についての最低限の知識と自分の立場を知る必要があります学校任せにして、問題が起きた場合の責任は学校だけでなく、あなたにも同様に処罰が下されます。ではこれらについて詳しく見ていきましょう。

ビザの話

フィリピン英語留学で生徒として勉強する場合、ビザは観光ビザとなりますが、実際に観光ビザやツーリストビザというものはなく、正式には9A(Temporary Visitor Visa)となります。そしてさらにSSPと呼ばれる許可証が留学期間に関わらず別途必要です(後述)。

よく混同されますが、フィリピンには学生ビザというものがあります。正式名称は Student Visa(9f)となりますが、これは取得する必要はありません(※普通のフィリピン英語留学ではそもそも取得することができません)。これについては後半に簡単に説明しています。

ビザとパーミットの違い

フィリピン留学する際のフィリピンでの立場をしっかり知ることで0円留学やインターンがなぜ問題なのかを理解することができます。まず先に理解しておくべきビザとパーミットに違いについて簡単に説明します。

ビザ(Visa)は査証で、パーミット(Permit)は許可証です。パーミットには対象となるビザを取得する為に必要なものと、定められた行為を行うにあたり別途取得しなければならないものあります。

語学学校の生徒としてフィリピンに滞在する場合は前述した通り、ビザは通称観光ビザと呼ばれるビザとなりますが、「英語を学ぶ」という目的・行為に対してSSPという許可証が必要になります。(※このSSPでは商業活動に参加出来ず働けません)

入国時はビザなし

先程、語学学校の生徒は観光客という立場になると書きました。通常、観光目的でのフィリピン旅行の場合は、入国から30日に限って、日本国籍を持つ人の場合はビザは免除されます(ビザなしで入国可・無査証)。

その為、特に事前の手続きをしなくてもパスポートがあればそのままフィリピンへ入国出来るようになっています。ただしその場合、滞在期間が30日間以内と確認出来る証明が必要となります。それが入国から30日以内にフィリピンを出国する航空券です。(場合によっては捨てチケットとなります)。

滞在が初めから30日以上を予定している場合は、9A(temporary visitor visa)を事前に日本国内で取得可能です。ただその場合、手続きが煩雑で時間もかかりますので普通はこれを行いません。

もし2ヵ月間の語学留学を申し込んでいる場合は、フィリピン入国から30日以内に出国する安い航空券を購入し、実際にはそれは使って出国せずに、ビザの滞在期間延長という手続きを行います。この場合、航空券は捨てチケットとなります。
滞在延長の手続きはフィリピンの移民局で行います。移民局は日本人の間ではイミグレーションと呼ばれることが多いです。
この延長手続きは簡単で語学学校のスタッフが代行したり、生徒本人が行ったりします。延長可能な期間は初回30日、それ以降は60日で、延長を繰り返すことにより最長3年間、一度もフィリピンから出国することなく滞在が可能です。
ビザの延長料金は予告なしによく変更されます。料金の目安は30日で4,000~5,000円前後です。

SSPの取得

前述しましたがこれはビザではなく許可証です。フィリピン国内の滞在日数に関わらず語学学校で英語を学ぶには必要です。ただ単にフィリピンに旅行に来た場合、これは必要ありません。

このSSPは通常語学学校側が手続きを行いますのでしっかりと手続きをしてもらいましょう。これを行っていない場合は法律に反していることになります。

し語学学校がフィリピンで適切なビジネス許可証を取得せずに運営している場合、あなたの為にこの許可証を取得することが出来ません(結構多いです)。その場合、あなたがその学校に留学費用を払い、勉強をしているということが問題になります。フィリピンでは実際にこういったケースはあります。

外国人登録証も必要

観光ビザでフィリピンに2ヵ月以上滞在する場合は外国人登録証(ACR)が必ず必要になります。これはフィリピン語学留学中の生徒も同様です。
これは先程のSSPとは関係ありません。外国人登録証の取得が免除されている特定のビザを保持している外国人以外は全員必要になります。この外国人登録証の取得には移民局での手続きが必要で、その有効期限は1年間です。このカードは公的な身分証として扱われます

ACRカードは取得後、ほとんど使う機会はありません。フィリピン出国時に空港で提示することも通常ありません。このカードの有効期限は1年ですが、法律上は期限内に一度出国した場合、その効力はなくなります(失効)。ただし、フィリピンの場合は行政の関係機関の情報共有がされていない為、有効期限内に出国し、その有効期限内に再度フィリピンへ入国した際には、そのACRカードの有効期限内はそのまま身分証として使えるという運用上の不備があります。

学生ビザ(予備知識)

先程少し触れましたが、フィリピンには学生ビザ(Student Visa : 9f)というものがあります。これは全ての18歳以上の外国籍で、現地フィリピンの高等や大学等の高等教育機関に正式に留学する人向けとなります。
日本人向けの語学学校はフィリピン国内では高等教育機関に分類されませんので取得出来ませんし、取得する必要もありません。

インターンと0円留学

ここまででフィリピン語学留学の生徒のフィリピン国内での立場やビザ、許可証についての基本的な知識は分かったと思います。ではインターン生や0円留学の場合はどうなるのかについて書いていきます。

給料が発生していないから大丈夫?

インターン生は学校の実務や生徒の世話を行う代わりに滞在が無料になったり、1日数時間の無料の授業が受けられたりします。また0円留学の場合は、留学費用が無料の代わりにコールセンター等の業務を行ったりします。

これは現金での給料を貰ってはいませんが、その対価を得ていることになりますし、給料うんぬんの前に明らかに働いています。フィリピンでは給与は現金支給のことだけを指しません。

フィリピン国内で外国人が就労する場合は必要なビザの種類が異なり、さまざまな許可証を取得する必要があります。そしてそれはインターンという立場では認められず発行されません。(ほとんどの語学学校のインターン生はここまで知らないのと周りに同じ立場の人が多いから安易に大丈夫だと考えているケースが多いです)

じゃあなんで皆やってるの?

では実際になぜインターンの募集があったり、留学期間が終わった後にインターン生になる人がいたり、0円留学が行われているのか。それは以下の2つの答えがあります。

必要なビザや許可証を取得している場合

フィリピンで就労する全ての外国人は、その期間が6ヵ月を超える場合にはAEPと呼ばれる外国人労働許可証の取得が義務づけられています。6ヵ月を超えない場合はSWP(Special Work Permit)が必要となります。フィリピン英語留学等でインターンや0円留学をしている場合も同様になります。

AEPについてはコチラ

ではAEPを取得すれば大丈夫と考えるかもしれませんが、AEPは0円留学生やインターン生の立場で取得するのは不可能です。

よって通常はSWPを取得するしかありません。インターン生や0円留学生が6ヵ月という期限付きであればフィリピンで働くことは可能です。もし6ヵ月以上の場合は先程のAEPが必要となりますので、それが取得出来ない場合は最大期間は6ヵ月となるはずです。もしあなたがインターン生や0円留学を行う場合は必ず確認しましょう。ポイントはSWPの有無です。ただこれも実際には黒よりのグレーです。

ただ単にバレていない場合

あとはただ単にバレていないだけというもので、学校側は日本人留学生がフィリピンの法律に無知なのを利用して確信犯でやっているケースです。これは完全にアウトになります。そもそもそんな学校がしっかり生徒の英語力向上を信念に運営しているなんてことはありませんので全てが嘘で取繕っているということになります。

違法性がバレたら?

フィリピンでこのような問題が公になるのは、フィリピン人による労働基準監督署への内部告発か、競合他社の密告となります。

フィリピンと日本では労働に関する意識が異なります。そこでスタッフとして働いているフィリピン人が、自分の待遇などに不満を持ち、それに対して何らかの行動を起こすことは頻繁にあります。そしてそこに違法就労の日本人がいると、それは格好の的になります。

もし調査を受けた場合は、雇い主と労働者ともに処罰の対象となります。これがフィリピンでよくニュースになる中国人や韓国人、日本人の不法就労での集団逮捕事件の一つです。移民局に身柄を拘束され、罰則、最終的に強制送還ですが、その間に刑務所に入れられることもあります。

この場合、雇い主(責任者)は事情を99%知っています(知らないと本当のバカです)。ただ日本人のインターン生や0円留学生は事情を知りません。しかし知らなかったでは済まされず、あなた自身が法律を犯していることになります。

近年の傾向として、そういった外国人の不法就労が多い為、取り締まりの強化や、新規の労働許可証の発行を慎重にする動きが盛んになっています。こういったことに巻き込まれないように外国では自分の身は自分で守るようにする必要があります。

給与を得ていないので大丈夫、自分はボランティアだ、と勝手に法律上のグレーゾーンとして都合のいいように解釈している人がいますが営利目的で語学学校が運営されている性質上、またその業務の一部を行っていますのでそれは通りません。

結局都合よくコキ使われているだけ

バレなければ大丈夫というのは確かにその通りですが、そもそもインターン、特に0円留学は都合のいいように経費を抑えて日本人を就労させているというのは実情です。
フィリピンで日本人を採用する場合、給料やビザ関係、福利厚生と多くの費用と手間が掛かります。この費用は一般的なフィリピン人を採用する費用と比べるととても割高です。

それを避けるために、留学費用を無料にすることで英語を学びたい日本人を就労させているのです。

語学学校は建物があれば後はそんなに費用の掛かるビジネスではありません。なぜならフィリピン人講師やスタッフの人件費が安いからです。競合他社との価格競争にさえ巻き込まれなければビジネスモデル的にはおいしいのです。

フィリピン留学にあらゆる種類のネガティブな意見が多いのは、このようなことをしてしまう経営体質が根本にありそれが様々な場面にも垣間見えるからです。その証拠に2020年の新型コロナウイルスの件では悪質な経営体質と生徒への対応が露呈した語学学校がたくさんありました。

最後に

学校選びはとても大切です。魅力的なキャッチフレーズを謳うだけの学校には特に気を付けましょう。そしてもしフィリピンに来て英語を学びたいならお金を貯めて、お金をしっかり払ってインターンや0円留学などではない立場で英語に集中した方がいいです。

現在は日本にいながらでもフィリピン英語留学と同等のレッスンを受けることが可能なサービスが多いですのでまずはそれで学習するのは賢い選択だと思います。最近は定額制で料金も安く、自分の空いた時間を使って勉強できるようになっており、フィリピン留学を体験したい方はまずこれらを試すもがいいかと思います。

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