【鍵のトラブル】カギがあって鍵が回らない時の対処法

カギがあるのにドアが開かない・鍵のトラブル

家やオフィスを含む入口の鍵のトラブルでもっとも多いのが、カギ(キー)があってもカギが回らないというもの。今回は誰でもそれを解決できるトラブル対応方法と対策をお伝えします。

原因

カギ(キー)が鍵穴に入っているのにカギが回らない時の原因は主に以下のようになります。

  1. カギ(キー)が奥(根本)まで入っていない(鍵穴の問題もしくはキーの変形)
  2. 鍵穴に異物(ホコリや塵)が溜まっている(これが一番多い原因)
  3. 鍵穴が知らない内に交換されている(稀。何らかのトラブルで鍵穴が勝手に交換されている可能性あり)
  4. 鍵穴部分ではなく錠前本体(扉に埋め込まれている)が何らかの故障をしている

1.に関しては自分で確認出来ると思いますので確認してみましょう。もしカギが奥まで入っていない場合は2.にも関係しますので次は2.の対処法について解説します。

原因は鍵穴の汚れ

鍵穴の中は小さな数ミリのバネを含むたくさんの小さな部品から構成されています。そして鍵穴は外部に面している為に時間が経つにつれてホコリや塵が入って中の部品の動きが悪くなります。それがひどくなると本来カギを刺して部品が動く部分が動かなくなりカギが奥まで入らなかったり回らなくなります。これは複雑な最新のカギであればあるほど起こりやすくなります

鍵の仕組みとカギ穴の汚れ
複雑な構造のカギ(キー)と鍵穴

従ってこれを解消してあげる必要があります。ではどうするのか。専門知識がなくても簡単に出来る方法があります。

鍵穴専用の潤滑スプレーを使う

鍵穴専用の潤滑スプレーというのがあり、それを鍵穴にスプレーして持っているカギ(キー)を抜き差しするとほぼ90%治ります。

多用途の機械や金属製品のメンテナンスに使うようなものは鍵穴に関しては症状を悪化させる可能性がありますので使用するのを止めましょう。

やり方

鍵穴専用の潤滑スプレーを手に入れたら鍵穴に適量をスプレーしましょう。そして持っているカギ(キー)でまっすぐ抜き差しを10回程度行います。そうすると汚れがキー本体と鍵穴に出ますのでそれを拭き取ります。それを2、3回繰り返しましょう。そうするとキーの抜き差しがスムーズになりキーも回ります。

潤滑スプレーの種類

鍵穴専用の潤滑スプレーにもいくつか種類があります。出来れば粉状(パウダー)スプレーではない揮発性の高いものを選びましょう。鍵穴に汚れを溜めずに綺麗に洗浄できるのが「速乾性鍵穴潤滑剤 カギ穴くん」というものです。

これ一本あれば普通に使っても数年持ちますし、ありとあらゆる鍵穴のメンテナンス(車・バイク・ロッカー・デスクその他なんでも)にも使えます。※鍵穴の洗浄は数ヵ月に一回ベースで定期的に行うとトラブルは激減しカギの操作もスムーズに保つことが出来ます。

これでも治らない時は

鍵穴専用の潤滑スプレーで治ることがほとんどですが、もし治らない場合は重症ということになります。原因は先程も触れましたが以下のようになります。

  1. 鍵穴が交換されている(これは家族の誰か、もしくは大家さんや不動産会社が交換した可能性大)
  2. カギ(キー)が変形している、もしくは破損している
  3. 鍵穴内部が壊れている
  4. 鍵穴ではなく錠前本体(扉に埋め込まれている部分)が破損している
  5. ドアの建付けが悪く錠前に負担がかかっていて重くて開かない

1.は普通はあり得ませんので家賃滞納とかのトラブルを抱えているケースが考えられます。2.は他の正常なキーで試すと解決するはずです。3.4.は専門家以外は対処できませんのでカギ屋さんにお願いする必要があります。では最後の5.について少し解説します。

ドアの建付け

ドアの建付けが悪い場合は錠前に負荷がかかっているのが原因でキーが回らない可能性が高いです。その場合の特徴は一方方向のみ(閉まる方向のみ)キーが回るということです。

例:ドアの鍵が施錠されている場合

ドアが閉まっていて、かつ鍵が施錠されている場合で鍵を開ける方向には回らないのに、鍵を施錠する方向(原理上既に施錠されていてもその方向にキーは回ります)にだけ回らない場合

例:ドアの鍵が施錠されておらず、ドアを閉めて施錠しようとしてもキーが回らない場合

外出する為にドアを閉めてキーで施錠しようとしても施錠方向に回らない場合(反対方向の開錠方向には回る)

ドアの建付けが悪くなったのが原因の場合はこれらの現象が起きます。この場合の対処方法はドアの枠に小石などが挟まっていないかをチェックしたり、ドアを押しながら、引きながら、また上方向や下方向に調整しながらキーを操作すると解決します。だたこの時にはキーに大きな負荷がかかり、折れてしまうことがありますので慎重に行う必要があります。

修理は必要

このように対処してキーが回ったとしても根本的な解決にはなっていませんので大工さんかカギ屋さんにお願いして建付けの調整をしてもらうことが必要です。

まとめ

カギ(キー)があってもキーが回らないというのはお伝えしたようにいろんな可能性があります。ただ最も多い原因は単に鍵穴が汚れている場合ですので鍵穴専用の潤滑スプレーで対処できることがほとんどですので試して見てください。またそれを使って定期的に鍵穴のスプレー洗浄を行うと鍵穴のトラブルは激減して長く使用することができます。

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