フィリピン旅行中にレンタカーやレンタルバイクを利用する計画を立てる人も少なくないと思いますが、その時に行われる一般的な詐欺について知り、出来る限り被害にあわないようにしましょう。
詐欺の手口
レンタカー・バイクの詐欺のほとんどは返却時の車体のダメージや不具合を請求されるというケースです。これらがどんな風に行われるかをこれから最低限の知識として勉強しましょう。
フィリピンのレンタカーの商慣習
まず先にフィリピンでレンタカーやレンタルバイクを借りる際の流れをお伝えします。
ではこれを踏まえてここから実際に詐欺にあわないように注意する点をお伝えしていきます。
オフィスがない路上では借りない
一番最初に注意するべきこととしてオフィス(店舗・事務所)の無い場所で借りることはやめましょう。レンタカー・バイク事業はフィリピンでも事業許可が必要ですのでそれがない所は違法営業となります。場合によっては盗難車を貸し出している可能性もあります。それを運転して取り締まりにあったり、事故にあってしまった時は複雑な問題に発展します。
個人でもローンの支払いに充てる為に自分の車をフェイスブックなどを媒体にして貸し出している人は多いですが、無用なトラブルを避けるためにそれらの人から借りるのはやめた方が無難です。
パスポートを預けない
パスポートの原本を預けるように言われる場合がありますが、パスポートは外国人にとってフィリピンで重要な身分証ですので他人に預けるのは避けましょう。もしコピーじゃなく原本を預けないとレンタル出来ない場合は別のレンタル業者を探しましょう。
これはパスポートが身分証として重要であるだけじゃなく、何か問題があって揉めた時に相手の条件を飲むまで返却してくれなくなることを防ぐ為でもあります。
車体のチェックは念入りに行う(撮影)
先述しましたが詐欺のパターンとして車両のダメージを請求されるということがあります。事前にどこにどんな傷があるのか、念入りにチェックし写真と動画で撮影しておきましょう。特にバンパーの下の部分(車体の底)など覗き込まないと見えない部分などは見落としがちになり、そこのダメージを主張されることがあります。
借り手が念入りに車体を撮影しながら確認しているという姿をアピールすることも重要です。
身に覚えのない請求をされた時
相手の請求に正当性がある場合はもちろん支払う義務がありますが、無い場合は相手は外国人観光客から少しでもお金を撒き上げたいと考えています。その場合に逆上したり暴れたりすると別の問題を引き起こしてしまいますので、上手に話し合って交渉することが必要です。
前提として相手はデポジットとして数千ペソをあなたから預かっていますので、それをいかに回収するかがポイントです。
こんな事態になることがないようにレンタル業者選びは重要ですが、運悪くこんな場面に遭遇してしまった場合はある程度妥協して場を収めることを最優先に考えましょう。
まとめ
実はフィリピンでレンタカー・バイクを借りる場合は大きなリスクがあります。このような詐欺の他にも慣れない環境で運転することによる事故とそこからのトラブルもその一つです。
もし車を事故で大破させてしまった場合は数百万円かかることもあります。日本だと保険がカバーしてくれますが、前述したように保険はないものと考える必要がある為すべて実費になります(※基本的に日本の海外保険も例外を除きカバーしてくれません)。
借りる際はこういったことを念頭にいれ、そして詐欺にあわないように出来る限りチェックしながら車やバイクをレンタルするようにしましょう。