【全部分かる】フィリピンでポリスレポートの取得方法

フィリピンポリスレポートの取得方法

フィリピン滞在中にひったくり被害や所持品を紛失してしまった場合、保険請求の為にはポリスレポートが必要になります。また、パスポートなどの重要書類を紛失して再発行を行う場合も同様にポリスレポートが必要です。

そこで今回は、フィリピンでポリスレポートを取得する際の手順と注意事項についてお伝えします。

①まずは弁護士事務所に行く

ポリスレポートと言う名称ですので、まず警察に行く人が多いですが、最初に行くべき場所は弁護士事務所です。

弁護士事務所に行き、Affidavit of loss (AOL)という書類を貰う必要があります。AOLは、簡単に説明すると、「紛失したのは事実で虚言ではない」ということを証明する書類です。

AOLには、紛失した日時・場所・経緯などが記載され、そこに弁護士がサインを行います。このAOLは、警察がポリスレポートを発行するのに必要な書類のため、必要不可欠です。

弁護士の選び方

弁護士の選び方についてですが、基本的にどんな弁護士でも問題ありません。

フィリピン人弁護士の知り合いはいないと思いますので、街にある小さな弁護士事務所を探しましょう。弁護士事務所は、相当な田舎ではない限り、街にそれなりの数があります。一番簡単な方法は、周辺に住む人に場所を聞くことです。

ちなみに、AOLはフィリピンでは一般的によく使われる書類ですので、弁護士事務所では基本的にその場で作成してくれます。

AOLの費用

AOLの費用は、弁護士事務所によって異なりますが、基本的には150~300ペソ程度です。その場で書類と引き換えに支払いを行います。

AOLに関する注意事項

弁護士事務所で実際にAOLを作成するのは、弁護士ではなく、事務所のスタッフであることが多いです。

既に用意されているテーンプレートを使って必要事項を打ち込むことが多いのですが、必ず記載内容に間違えがないか確認しましょう。理由は、名前や生年月日などがよく間違って入力されるからです。

英語が苦手な人は、できるだけ英語が堪能な人と一緒に行くと安心です。

Affidavit of loss
Affidavit of loss サンプル

②警察署に行く

AOLを手に入れたあとに向かう場所は、警察署(ポリスステーション)です。管轄の関係もあり、どこの警察署でもポリスレポートが発行できるわけではありません。

従って、ポリスレポートの発行が可能な警察署を探しましょう。分からない場合は、まずは一番近くの警察署に行き、対応してくれる警察署の場所を聞くようにしましょう。

警察署でやること

警察署では、事情を説明し、先ほど取得したAOLを提示しましょう。そしてポリスレポートをくださいとお願いするだけです。

発行費用は掛かりませんが、extract blotter (調書のようなもの)が100ペソ程度必要になります。支払い場所は、その警察署もしくは指定される役所のカウンターです。

支払いが完了したあとは、そのレシートを見せることでポリスレポートが発行されます。

ポリスレポートは、担当者が空いていれば当日発行してくれますが、そうでない場合は翌日以降になるケースがありますので注意しましょう。

※注意
ポリスレポートも受け取ったら必ず全てチェックしましょう。ここでも単純な記載間違えがよくあります。

以上がポリスレポートの手順となりますが、簡単にまとめると下記のような流れです。

  1. 弁護士事務所に行く
  2. AOLを手に入れる
  3. 適切な警察署に行く
  4. ポリスレポートを発行してもらう

フィリピンでは、ポリスレポートを手に入れるまでに時間がかかることがあります。その理由は、例えこちらが切羽詰まった状況でも、あまり便宜を計ってくれないことがあるからです。

これはポリスレポートに限らず、どんなことに対しても同じですので、我慢強く対応しましょう。

スムーズに進まないことに対して、悪態をついたり、せかしたりすると、逆効果になることもありますので注意が必要です。

ちなみに

ポリスレポートは、厳密に言うと「警察が発行する証明書」という意味合いの書類です。

したがって、実際の書類にはポリスレポートとは記載されておらず、証明書を意味する「CERTIFICATION」という題になっています。

つまり、「盗難や紛失を警察に届け出た証明書」となりますので、ポリスレポートと書かれてなくても心配する必要はありません。

ポリスレポートサンプル
左がフィリピン国家警察のマーク。右は発行する地域の警察のマークとなります

ワンポイントアドバイス1

フィリピンで、日本人が紛失して特に困るものは、パスポートです。

自分は大丈夫と油断せずに、必ずコピーを取っておくようにしましょう。万が一、パスポートを紛失した時も、そのコピーがある方が手続きがスムーズです。

ワンポイントアドバイス2

フィリピンでは、担当者レベルで作業スピードや発言内容が異なる場合があります。また、やる気がない時や忙しい時には、後回しにされますことも少なくありません。

相手の気分を害さない程度に上手に手続きを促すことが、できるだけ早くポリスレポートを手に入れるコツです。

ちなみに、じっと黙って待っていると、そのまま忘れられる可能性もありますので、上手に立ち回るようにしましょう。

まとめ

まずは弁護士事務所に行き、Affidavit of loss (AOL)を手に入れましょう。その後にポリスレポートを発行してくれる警察署に行って事情を話し、AOLを見せて手続きをしてもらいましょう。

初めてだと分からないことも多いかと思いますが、この記事を参考にしていただければと思います。

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