
良い商品やサービスを開発しても上手に宣伝しなければ周知されずに世の中の情報に埋もれてしまい売上は伸びません。今回は中小企業の経営者・担当者向けに、少ない広告費で大きな宣伝効果を得る為の方法をいくつかお伝えします。
インフルエンサーで宣伝
ここ数年はSNS上で発信力と影響力を持つインフルエンサーを広告に使うというインフルエンサーマーケティングというものが注目されています。まずはその中でも最も利用されているインスタグラムにおけるインフルエンサーマーケティングについてそのポイントを解説します。

インスタグラムインフルエンサーマーケティング
インスタグラムは特に「女性」をターゲットとする場合に大きな効果が期待出来ます。広告っぽさを出すことなく自然にターゲット層に商品やサービスを宣伝して購入を促すことが可能で、フォローしてるあの人が使ってたから私も買ってみよう!という親近感と説得力があるのが特徴です。
インフルエンサーの選び方

ここで重要になってくるのはPRしてくれるインフルエンサーの選定です。以下の全てをチェックして最適な人物を選ぶ必要があります。
- フォロワー数とその質(数字だけにとらわれない)
- インスタグラム以外の宣伝媒体を持っているか(ブログ等)
- 商品やサービスのイメージに合っているか
- 本当にターゲット層にリーチするか
- 過去の投稿内容に問題がないか
今やフォロワーは自分で買うことが出来る時代になっています。外国人のフォロワーが不自然に多かったり、フォロワー数に対して「いいね」の数が少なかったりする場合はアクティブなフォロワーが少ないことを意味しますのでインフルエンサーとしては適切ではありません。
このようにフォロワーの多いインフルエンサーの質も実際はピンキリです。ちなみにインスタグラムの利用者は主に以下の4つに分類することが出来ます。
- 有名人(人気芸能人や著名人)
- 専門家・企業や団体
- 特定のジャンルで活動する一般人
- 一般ユーザー(趣味や情報収集として利用)
インフルエンサーとして商品やサービスをPRしてもらうのは3.の特定のジャンルで活動する一般人です。4.の一般ユーザーとの違いは発信力と影響力を持ち、ターゲットである一般ユーザーにもっとも近い存在で、親近感と説得力によって購買意欲を刺激します。
インスタではマクロな宣伝効果を
インスタグラムインフルエンサーマーケティングは単発の広告のようなものですので効果は限定的になりますが、適切なインフルエンサーを選ぶことが出来れば費用対効果は高くなります。
ただし適切なインフルエンサーを選び交渉する過程に手間がかかったり、インフルエンサーと言えど一般人ですので予期せぬトラブルも起こる可能性があります。それを出来るだけ避けたい場合はインフルエンサーのキャスティングを代行してくれるサービスを利用する方法もあります。(GOLD CAST など)
ツイッターを使った宣伝

日本人がよく利用しているSNSにツイッターがありますが、これを広告媒体として使うことはインスタグラムより難易度が上がり少し複雑になります。バズれば宣伝効果は計り知れませんが、こればかりは狙って出来るものでもありません。
またユーザーもインスタグラムとは少し層が異なり厳しい目を持っていることも多く、場合によっては「炎上」して企業イメージを損ねてしまう可能性もあり注意が必要です。
ツイッターはインフルエンサーマーケティングには向かない
結論としてツイッターは狙った効果を予測・獲得することが難しくインフルエンサーマーケティングには向いていません。しかしツイッターのバズる力は他のSNSの比ではなく、自社でツイッターアカウントを作成して工夫しながらコツコツ運用していくことでいつか話題になるかもしれません。
もし既にツイッターアカウントを持っている場合はまずはしっかりデータを解析して魅力的で質のよいアカウント育てていくことは将来に役に立ちます。
⇒企業のツイッターアカウントのデータ解析は月額980円から可能なSocialDog がおすすめです。
ウェブコンテンツ(ブロガー)で宣伝
SNS以外にもネット上でコンテンツ(記事)を発信するWebメディアやブロガーに宣伝してもらう方法もあります。今回はその中でも実は大きな効果が見込める個人ブロガーを使った宣伝方法についてお伝えします。
広告主として多くのブロガーに宣伝記事を掲載してもらう
自社商品やサービスに関する記事をブロガーに書いてもらい、彼らのブログ内に掲載してもらいます。それを経由して商品やサービスが購入された場合に成果報酬をブロガーに支払うと言う方法があります。
最大の効果を得るには多くのブロガーが必要
宣伝する媒体(ブログ)が多ければ多いほど宣伝効果は上がります。その為に必要なのは多くのブロガーに記事を書いてもらうことですが、一人ずつ選ぶのは大変ですし、成果の発生状況を解析するシステムを構築する必要も出てきてしまいます。
その手間を省くために企業(広告主)とブロガーを結ぶ役割や成果の管理をしてくれるASPというアフィリエイトサイトを利用します。

このASPには多くのブロガーが登録しています。そこに企業が紹介して欲しい商品やサービスの詳細・成功報酬を提示しブロガーが記事を書きます。
企業が広告主としてASPへ商品やサービスを掲載するには事前に登録を行う必要がありますが、最近は登録料や初期費用、またシステム運用費が不要で成果が発生した時のみ成果手数料を払うといった完全成果報酬型の大手のASP(もしもアフィリエイト)もあります。
企業(広告主)はたくさんのブロガーに宣伝記事を書いてもらうことができ、その記事の執筆料などの費用は一切かかりません。その記事から「購入」という成果が出た場合にのみ成果報酬をブロガーに支払う方式となり、企業にとっては直接売上に繋がったものだけに広告宣伝費が発生するという無駄のないPR方法になります。
まとめ
広告宣伝費が限られている企業にとっては費用対効果は一番気になるところです。SNS上のインフルエンサーを使って広告活動を行うことも選択肢の一つですが、効果が分かりずらいという側面もあります。
出来るだけ費用を抑えるにはやはり自社でSNSを上手に運用し広告活動を完結させることですが、一朝一夕で出来るものではありません。そこでASPを利用してネット上からブログを通して第三者訴求をしながら成功報酬と言う形で費用を抑え、効果を得ることは良い選択肢の一つになります。
