
ここではこれからタガログ語を話せるようになりたいという初心者の方向けに具体的な勉強方法をお伝えします。言語学習に近道はありませんが私が経験したような無駄に遠回りしないで、どんな順序と方法で勉強するべきかという話になります。
数字・形容詞はまず暗記
最低限必要な数字と形容詞をまず暗記します。数字は1~10だけで大丈夫です。数字に関してはお金の数え方も知っておく必要があります。覚えるのは1~10・15・20・30・50・100ペソだけで大丈夫です。
タガログ語の実際に使われる形容詞は日本語のようにたくさんある訳ではありません。覚える方法は「熱い・冷たい」「強い・弱い」のように対義語とセットで覚えましょう。
参考書で基本を学ぶ
別の記事でも書きましたが日本語で書かれているタガログ語の参考書は完璧ではありません。時々古文のようなもう使われない言い方や不自然な言い回しが含まれますが、それでもゼロから学ぶ必要のある初心者は参考書で基本を自分で学ぶ必要があります。理由は予備知識ゼロの状態でフィリピン人に教えてもらうより日本語で書かれた参考書の方が学びが早いからです。

おすすめの参考書というのはありませんが私が初期のころにずっと繰り返し使っていたのは上の写真の参考書です。何冊も買うよりまずは一冊をしっかりと繰り返し読むことをおすすめします。
例文を作って学ぶ
最低限の数字と形容詞を暗記し、参考書を網羅したら次は例文を作る練習です。まずは簡単な英語の例文を作り、それをタガログ語にします。そうしていく中で動詞の変化や時制を学び、少しづつ単語力も付けていきます。
この例文作成の段階から添削してくれるフィリピン人の家庭教師や先生が必要になってきます。
英語で自分の知りたい例文を作りそれをタガログ語にして覚える、ということを繰り返し行い基本的な文法や言い回しのパターンと語彙力をつけていきます。この段階になると文法的に分かりづらいことがたくさん出てくると思いますが、先生に聞いてもよく分からなかった場合はあまり深く考えずに次々と進みましょう。
【余談】大事な先生選び
自分のタガログ語の先生(家庭教師)選びには大事なポイントがあります。
- 英語が堪能(最低限英語の文法や時制を理解していること)
- 必要な部分と不必要な部分をしっかり判断して教えてくれる人
- 根気よく協力的に教えてくれる人
上記のような人である必要があります。タガログ語は英語で学びますので相手の英語がメチャクチャだと根本的な勘違いが起こります。
次に余計なタガログ語、つまりディープな今はもう一般的に使われていないタガログ語をわざわざ教えてもらわないようにしましょう。タガログ語の会話には英語単語もよく使われます。その英単語というのはもうフィリピンでは一般的に認知されている英単語ですのでそれをわざわざタガログ語で覚える必要はありません。
最後は人柄ですが、初心者を教えるには相手にも根気が必要です。そして効率的に学んでいくには相手にも協力してもらうことは多いですので仲がいいとか、彼氏・彼女であるという理由だけで人選するのはやめましょう。
リスニングの鍛え方
リスニングは暗記よりも苦労する最初の関門ですが、このやり方を行えば学習速度は上がります。先程英語で例文を作ってそれをタガログ語にして勉強していくとお伝えしましたが、リスニングもこれを進化させた方法で学習できます。
自分で短いストーリーを英語で作り、それをタガログ語に訳して先生にチェックしてもらいます。作成する文章にはなるべくよく使う形容詞や自分の覚えたい単語や動詞などを入れ込みましょう。
それを先生に添削してもらったら、さらにそれを先生に音読してもらってスマホなどで録音しましょう。最初は先生が30秒から1分で読み終えるくらいの短い文章にします。録音したものは後で何度も繰り返し聞いて、時にはシャドーイングも行い、すらすら聞き取れるレベルにまで何度も何度も繰り返し行います。
この短い自分で作ったタガログ語のストーリーを毎回の授業の度に自分で用意して、リスニング教材を自分で増やしていきます。そうすることでリスニングだけでなく、自分で文章を作る力、語彙力、単語力も伸びていきます。
TVやYoutubeで学ぶ
これまでお伝えしたことをコツコツ継続していくと半年くらいで初心者レベルは脱してきます。その次のレベルも基本的にこれまで通りのことを繰り返していきますが、フィリピンのTVやYoutubeを見て一部フレーズが聞き取れることも出てきますので時間がある時に積極的に短い3分くらいのタガログ語で喋っている動画を探しましょう。
選ぶ動画はタガログ語学習動画ではなく、リアルな生のタガログ語が普通に使われている動画にしましょう。

動画での学習方法
短い動画を探して何度も繰り返し見ます。そしてその会話を紙にタガログ語で書き起こします。分からないところは飛ばして、それを書いた紙と動画を先生に見てもらって答え合わせを行います。それが出来たらまた一つの教材が完成ですのでその紙と動画を繰り返し勉強します。そうやって教材を増やしていき、一つ一つクリアしていく毎にレベルアップしていきます。
実践でタガログ語を話す
この初心者レベルを脱したら積極的に先生以外のフィリピン人とタガログ語で会話しましょう。これが実践の練習になりますので間違いを気にせず場数を踏んでいきます。
最初は慣れた先生との会話じゃないので大変かもしれませんが日常的にタガログ語を話すことで知らないフィリピン人とタガログ語でやり取りするのもだんだん慣れてきますし、慣れてくると少しづつタガログ語で話すことが楽しくなってきます。
実践でつまづいたことを勉強
普段の生活でタガログ語を使うとうまく文章を作れなかったり単語が分からなかったりすることが必ずありますのでそれをメモにして先生に教えてもらいましょう。この頃には先生との会話もタガログ語メインで話せていると思います。
最後に
この方法は私が遠回りしながら発見した一番効果のあった学習方法ですのでぜひ試して見てください。ここで大事なのは継続することです。またタガログ語学習にかかせないのは例文や短文を添削して音読してくれるフィリピン人先生です。最後にフィリピン人先生の探し方についてお伝えします。
フィリピンに住んでいる場合
フィリピンに住んでいる場合は自分で家庭教師を探してマンツーマンで教えてもらいましょう。ただフィリピン人の夫や奥さん、彼氏、彼女、友達や知り合いではない人から先生を探した方がいいです。
いざ机を挟んで勉強するとなると自分にとって最適な先生が必要になりますので、場合によっては先生を選び直すこともあります。その時に交友関係のある人だと言いづらかったり授業中に公私混同したり慣れあいになることもあります。授業は授業として先生を選びお金を払うということが最終的に一番いいやり方です。
日本にいてフィリピン人がいない場合
日本に住んでいて先生をしてくれるフィリピン人を見つけるのは困難ですし、見つけてもバイト代は高くなってしまいます。そこでオンライン英会話を利用します。実はオンライン英会話の講師はフィリピン人が多数います。本来は英語を教える場ですが、フィリピン人講師にタガログ語を教わることを禁止されている訳ではありません。
実際に私は自分の時間の都合に合わせていつでも勉強出来るようにオンライン英会話に申し込んで数ヵ月間フィリピン人講師とタガログ語のクラスをしてもらいました。これはフィリピンに住んでいる人にもおすすめで、イチイチ先生を探す手間が無くなるのと先生が遅刻したりいきなり来なくなってしまうというリスクもなくなります。
オンライン英会話で良い講師を見つけたら次から予約すれば専属の講師としてずっと教えてもらうことも出来ます。特に今はオンライン英会話は値段も安く24時間自分の好きな時に授業が出来たりと便利ですのでタガログ語学習に活用出来ます。
ただしオンライン英会話はあくまで英語を教えるということを前提に講師が教育されていますのでタガログ語の教え方の質が約束されている訳ではありませんので教え方にはある程度妥協しましょう。オンライン英会話のおすすめはフィリピン人講師が在籍して費用的にも学びやすく国内大手のネイティブキャンプ です。
月額6,480円でレッスンが24時間受け放題のネイティブキャンプ
まとめ
タガログ語習得への道はそんなに簡単ではありませんが、日本人でタガログ語を話すことが出来る人は少ないですので貴重な存在になることが出来ます。また現地のフィリピン人ともコミュニケーションがスムーズになりますのでおすすめです。ぜひコツコツ継続してみてください。