
アドセンスの広告配信制限の理由となる「無効なトラフィック」問題。今回は一番簡単に確認出来る方法をお伝えします。
無効なトラフィック-コンテンツ向けとは
無効なトラフィックをAdsenseヘルプから確認してみると以下のようなものを指すことが分かります。
- サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
- 1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
- サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
- 自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア
つまり自己クリックやアドセンス狩りを含む不正クリックということになります(※コンテンツとはWebサイトやブログの記事のことを指します)。Googleは広告主保護の為にこのような不正クリックを常に監視し、必要に応じてアドセンスアカウントにペナルティを科します。
確認方法(最低月1回は確認作業を)
Googleアドセンスを行っている人であればその収入が一定金額を超えると自動的に振込みが行われますが、そのアドセンスの管理画面から不正クリックの有無とその程度を確認することが出来ます。
確認する項目はアドセンスの管理画面から「お支払い」⇒「ご利用履歴の”ご利用履歴を表示する”」をクリックした画面です。ここで直近3ヵ月の月毎のアドセンス収益が確認出来ます。※右上で期間を指定することも可能です。
無効なトラフィックでマイナス表示がある場合は要注意
各月の収益を確認するとおそらく「無効なトラフィック – コンテンツ向け AdSense」という項目があり収益からいくらかマイナスされている金額がある場合があります。これが無効なトラフィック(不正クリック)による収益となります。

PVが多く、アドセンス収益が多いと通常無効なトラフィックがある程度あります。しかしそのマイナス金額が同じくらいの収益の他の月と比べて大幅に多い場合はGoogleアドセンスから問題視される可能性があります。
※毎月のアドセンス収益が数千円レベルであればマイナス金額は数円くらいが普通です。これが数百円になっている場合は場合によっては広告配信制限をかけられてしまう恐れがあります。私が広告配信制限となった時の記事「【アドセンス】表示できる広告の数が制限されています/解決方法」も参考にして下さい。
これって自分のせいなの?
気になるのがこの無効なトラフィック(不正クリック)によるマイナス金額、またGoogleアドセンスから行われる制限措置は誰の責任なのか?ということですが、これは「サイト運営者」の責任になります。
間違って自分のサイトに表示された広告を自己クリックした場合はもちろん自分のせいですが、知らない第三者が意図的に何度もクリックした場合(アドセンス狩り)の責任もサイト運営者になりますので注意が必要です。
対策は必須
アドセンスからの収益がブログ収益の中心の場合にアカウント停止や広告制限を受けるとかなり痛いです。従って自分のサイトは自分で守るという対策をすることが必須です。またアドセンス以外の別の収益源も確保する必要があります。この辺についても「【アドセンス】表示できる広告の数が制限されています/解決方法」に記載していますのでアドセンスを行っている人は一読しておいて損はないと思います。
基本は毎日確認
アドセンスには無効なクリックの連絡フォームという公式なページがあります。何かいつもと違うおかしな点があった場合はここにすぐ連絡する必要があります(原則返信はありません)。
いつもと違う点に気付く為の不正クリック対策(不正クリックを行った人のIPアドレスその他を解析する方法)を行うことと、それが起きた時にすぐにアドセンスに先程の連絡フォームから報告出来るように毎日アドセンスを確認する習慣をつけることが望ましいです。