【検索エンジン】ネット検索で植林のエコ検索Ecosia(エコシア)とは

Ecosia(エコシア)とは

いつもと同じように検索するだけで地球のどこかで植林される検索エンジン【Ecosia(エコシア)

Ecosia(エコシア)とは

Ecosia(エコシア)の活動

Ecosia(エコシア)は2009年にドイツのベルリンの企業が開発した検索エンジンです。GoogleやYahooと同じで無料で利用でき、同じように広告収入によって運営されていますがEcosia(エコシア)が多くの人に注目されている理由はその広告収入の80%を植林を行う非営利団体に寄付するという活動を行っているからです。

検索画面上にはリアルタイムの植林本数が表示

Ecosia(エコシア)の面白い試みの一つは検索画面から一目で現在何本の木が植えられているかがリアルタイムで表示されている点です。

Ecosia(エコシア)で植林

リアルタイムなので検索トップ画面を見ているとどんどん数字が増えていくのを見ることが出来ます。

50回の検索で1本の木を植えられる

Ecosia(エコシア)では1回の検索で通常約0.005ユーロ、この記事執筆時点で0.65円の収益を得ています。1本の木を植えるのに必要なのは費用は約32円、つまりユーザーが約50回検索すると1本の木を植える費用に達することが出来ます。

Ecosia(エコシア)カウンター
何回検索したかのカウンターも表示されます
1本の木の役目

1本の植えられた木からは15年間で約50kgのCO2(二酸化炭素)を吸収することが出来ます。

日本人1人あたり毎日約6kgのCO2を排出していると言われていますが、日常生活の中でCO2をなるべく排出しないようにする方法はたくさんあります。例えばエアコンの冷房設定温度を26℃から28℃にしたり(1日83g削減)、車のアイドリングを5分短縮したり(65g削減)する方法です。しかし自分で木を植えるということは個人の努力では普通はなかなか出来ません。Ecosia(エコシア)は私達に簡単な方法での環境保全活動への参加を提供してくれています。

Googleを同じ規模なら全世界の15%を吸収可能

ネットの検索と言えばGoogle(グーグル)ですが、もしEcosia(エコシア)がグーグルと同じ規模となった場合には全世界のCO2排出量の15%を吸収できると言われています。これは全世界の車から出るCO2排出量にも相当し、地球の環境保護への大きな期待と可能性を感じることが出来ます。

野生動物保護や飢餓対策にも植林される

このEcosia(エコシア)のプロジェクトでの植林はCO2削減(気候変動対策)だけでなく、他にも2つの目的を持っています。一つは野生動物保護でもう一つは飢餓対策です。

野生動物保護

陸地に棲む種の3分の2以上が森林に生息しており森林は動物達にとっての最も重要な棲み処の一つです。その場所が伐採や森林火災などにより焼失すると動物達は行き場所がなくなり個体数は減少します。とあるレポートによると世界で年間1290万ヘクタールの森林が減少しており、生物の宝庫と呼ばれる熱帯雨林では毎日100種もの生物が絶滅していると言われています。

飢餓対策

人口増加に伴う食糧確保の為に今まで世界では森林を伐採し農地確保を行ってきました。その一方で人間は森林がないと生きていけません。地球温暖化による気温上昇により降水量が不安定になると農地からの収穫量にも影響しますし、単純にキノコなどの山菜も取れなくなります。さらに森林からは豊富な養分が海に流れますが、それがなくなると海の生態系へも影響を与え漁獲量の減少にもリンクします。

Ecosia(エコシア)はこのCO2削減・野生動物保護・飢餓対策の3つの目的別に植林する国と地域を選定して活動しています。

Ecosia(エコシア)検索エンジンの質

Ecosia(エコシア)検索エンジンはMicrosoftの検索エンジンBingをベースに独自のアルゴリズムで強化されたものになっています。トップ画面はシンプルでGoogleに似ており画像・動画・地図・ニュースなどのフィルター別の表示もGoogleと同様に出来ます。

Googleとの比較

GoogleとEcosia(エコシア)検索エンジン性能を厳密に比較するとGoogleに軍配があがると思いますが、画面も似ていることもあり個人的に利用している分には特に大きな違いや不便を感じることはありません。

しかし検索エンジンが異なりますので検索結果にはもちろん違いが出ます。しかしどちらがより優れた検索エンジンかというのは検証する角度によって答えは変わると思います。ただ検索結果のヒット数はGoogleの方が多いのは確かです。

プライバシー関係

Ecosia(エコシア)はユーザーのプライバシーについて活動内容と絡めてこのように説明しています。「森林は保護する必要があり、あなたのプライバシーも保護する必要があります。必ず両方を実行します。」またパーソナライズド検索については設定で簡単にON/OFFを設定することが出来ます。

私のEcosia(エコシア)の使い方

検索するだけで環境保護活動に参加出来るというのは画期的で素晴らしいアイデアだと思い通常はこのEcosia(エコシア)を使っています。ちなみに普段使っているブラウザのグーグルChromeですので、そのchromeウェブストアから無料でEcosia(エコシア)の拡張機能をインストールして検索エンジンをEcosia(エコシア)にしています。

ただ必要に応じてグーグル検索エンジンを敢えて使うという場面もあります。よって現在時点ではその時の場面に応じて臨機応変に検索エンジンを使い分けるという感じがベストかなと思っています。

スマホでも使えます

パソコンだけではなくスマホでもアプリをダウンロードするとこのEcosia(エコシア)を使用することが出来ます。AndroidユーザーもiPhoneユーザーも両方使えます。

まとめ

検索するだけで植林出来る検索エンジンEcosia(エコシア)は素晴らしいサービスだと思います。ユーザーとしての視点だけでなくそこに広告を出すという意味でも企業価値をあげることもでき、これから今以上に利用者が世界中で増えていくと思います。ぜひ皆さんも試して見てください。

おまけ

エコシアのように植林活動をしている企業は年々多くなっています。その中でも私のお気に入りはデンマーク生まれのスタートアップ企業「プロジェクトノート」が行っている「Tree Nation」という活動です。

この企業は北欧の伝統的なデザインと現代的なデザインを組み合わせたポスターを1,900円~販売していますが、1枚ポスターが売れるごとに1本の苗木を植樹するという活動をしています。ポスターを購入し植樹されるとメールが届き、どんな木が、どこに植えられたのかも確認することが出来ます。ぜひ素敵なポスターをお探しの方は利用してみて下さい。

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