【防犯性能は?】全部分かる!玄関のドアチェーンとドアガード

ドアチェーンとドアガードの安全性

戸建てやちょっと古めのアパートの玄関ドアによく付いているのがドアチェーン、そんなに古くない戸建てやマンションに付いているのがドアガードですが、今回はその防犯性能とそれに関係するトラブルや問題点を解説します。

大前提:防犯性能は気持ち程度

意外かもしれませんがドアチェーンとドアガードを比べるとドアチェーンの方が少し防犯性は高いです。理由は外から開ける時間がドアガードよりも少し時間がかかるからです。

左:ドアチェーン / 右:ドアガード

一般的な日本の外開きの玄関扉についているドアガードはやり方を知っていれば本当に特殊な工具なしで5秒で開けられます。やり方はいろいろあって他の方法でも30秒から1分くらいです。慣れていない人は少し時間がかかるかもしれませんが、慣れれば誰でも簡単に開けられます。

一方適正な位置に設置されているドアチェーンの場合は構造上の問題でチェーンを切断する方法が一般的です。もちろんチェーンの種類や構造によっては切断せずに外すことが可能です。ただチェーンを外す(無効化する)という意味での最速の方法は大きいワイヤーカッターがあればすぐに切れます。ただそれなりの大きなワイヤーカッターが必要ですので不正に開けるという意味では持ち運ぶ際に目立つというデメリットがあります。

ホームセンターに売っているこんな感じのもの

そういった大きい工具が必要になるという意味でドアチェーンの方がドアガードよりマシというだけで、本気で解除しようと思えばどちらも簡単であっという間にできるので防犯性能はほとんどありません

ドアチェーン・ドアガードの目的

そもそもドアチェーンとドアガードの目的は訪問者が来た時にいきなりドアを全開しなくてもちょっと外の様子を確認出来て、対面で話しも出来るということになります。訪問販売などの時に便利ですが、本当の意味での防犯対策として設置されているというよりは利便性の部分の方が勝っています。

防犯性能を上げる方法はない

ドアチェーンやドアガードは先程書いたように訪問者対策だけでなく、ドアを少し開けてドアにストッパーを掛けた状態で使うと換気をしたい時などにも便利ですが、防犯性能はほとんどありません。その為、ドアチェーンやドアガードを使っているから玄関扉の鍵の施錠をしないでも大丈夫ということはありません。先ほどお伝えしたように簡単に数秒で外から不正に開けられるものですので鍵の代役とはなり得ないものだということを理解しましょう。

防犯性を上げる方法はあるの?

ドアチェーンやドアガードは構造上の問題でそれ自体の防犯性を上げる方法は残念ながらありません。使わないより使った方が防犯上マシという程度の便利アイテムに近い製品です。

ドアガードのトラブル

実はドアガードの場合は「自分で掛けていないのに勝手にかかってしまった」というトラブルは多く、それが起こる原因で多いのは以下のようにものです。

  1. ドアを閉めた勢いで勝手にかかってしまった
  2. 風が強い日に勢いよくドアが閉まってしまって勝手にかかってしまった
  3. 飼い猫がいたずらしてかけてしまった
  4. 親と思春期の子供がケンカしてしまい、親の外出時に子供が掛けた

などです。1.2.3に関してはドアガードが劣化して普段からプラプラ簡単に動いている状態なことがほとんどです。劣化していない正常なドアガードは掛けるときにある程度の力が必要になるように簡易ストッパー機能が作動しています。それが劣化するとドアを閉めた衝撃やネコの力でも簡単に動いてしまうようになります。4.は家庭内トラブルですのでドアガードを取り外す以外に再発防止策はありません。

ドアガードが劣化している場合は自分が玄関の外に出てドアを閉めた勢いでドアガードがかかってしまう恐れがあります。室内に誰もおらず開け方を知らない場合はカギ(キー)を持っているのにドアが開かずに家に入れないという事態になります(※犯罪目的での利用防止の為にここでは開け方を書くことはできませんが誰でも買える日用品を使って開けられます)。ドアガードが劣化している時は早めに交換をしましょう。

まとめ

今回はドアチェーンとドアガードについてお伝えしました。それ自体に防犯性があると考えずに生活の補助として使うだけと意識した方がいいかと思います。またドアガードに関しては不要なトラブルを避ける為に劣化していないか確認して必要であれば交換を行いましょう。

ほとんどの外開きのドアガードに取り換え可能なものはコチラ
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