【全部分かる】ダイヤル式金庫の開け方/家庭用ホーム金庫

金庫が開かない

家庭用の金庫が開かないということは結構よくあります。普段あまり使わない金庫でやり方を忘れてしまったとか、いつも使っていた人が亡くなってしまい暗証番号らしき番号が書かれた紙だけあってもダイヤルの合わせ方が分からないなど…。今回は金庫のダイヤルの開け方を中心に、金庫を利用する際の注意事項をお伝えします。

ホーム用耐火金庫(カギとダイヤル式)

日本の家庭にあるタイプで一番多いのがこのホーム用耐火金庫です。特徴は電子レンジくらいの大きさ、重いですが大人2人だと運べるくらいの重さ、金庫には鍵穴とグルグル回せる出っ張ったダイヤルがあります。ではカギ(キー)と暗証番号(数字4個もしくは3個)が分かっているという前提で開け方を解説します。

暗証番号が数字4個の場合

では暗証番号が数字4個で「30・70・20・50」の場合の4桁ダイヤルの場合を例にして解説します。ちなみにこのタイプの金庫は暗証番号を合わせる際にメモリが3メモリ程度はズレても大丈夫ですのでリラックスして行いましょう。※30の場合はきっちり30じゃなくても29とか31でも大丈夫です。

1.カギ(キー)を鍵穴に差し込む

まずはもっている金庫のキーを鍵穴に差し込みます。差し込むだけて左右に回さないようにしましょう。ただキーを奥まで刺すだけです。※暗証番号を揃えた後に最後に操作します。

2.ダイヤルをリセットする

次はダイヤルのリセットを行います。暗証番号が数字4個の場合はダイヤルを右回し(時計回り)に4周(回)以上回します。ここでは暗証番号はまったく気にせずとにかく4周以上右に回せば大丈夫ですので4周でも5周でも6周でも回して適当な場所で止めます(ここでは最後に0のメモリで止めることにします)。

とにかく4回以上右に回して0のメモリで止める
注意

途中で左(半時計回り)に回したりしないようにしましょう。もしそうしてしまった場合は最初からやり直ししましょう。

3.最初の暗証番号「30」に合わせる

今金庫のダイヤルは0のメモリの位置にあると思います。ここで一番最初の暗証番号である30にダイヤルを右(時計回り)に回しながら合わせます。※30のメモリを通り過ぎないように注意しながらゆっくり操作しましょう。

4.次の2番目の暗証番号「70」にセット

今度は2番目の暗証番号「70」にセットする手順ですが、重要なのは今度はダイヤルを左回り(反時計回り)するということです。具体的な暗証番号のセットの方法は現在の30の位置から左にダイヤルを回し、70のメモリを2回通り過ぎて、3回目で70のメモリの位置で止めます(3回目は通り過ぎないように注意!)
※この時も途中で逆方法(右回り)に回したりしないようにしましょう。もし間違った場合はダイヤルのリセットからやり直ししましょう。

5.次の3番目の暗証番号「20」にセット

次は3番目の暗証番号「20」にセットする手順です。今度は先程とは逆に右回し(時計回り)にダイヤルを回し1回だけ20を通り過ぎ、2周目の20で止めます。※ここでも通り過ぎに注意。

6.最後の暗証番号「50」にセット

これが最後のダイヤル操作で4個目の暗証番号「50」にセットする手順です。ここでは先程と逆の左回し(反時計回り)にダイヤルを回し最初の50のメモリで止めます。一度も50のメモリを通り過ぎてはいけませんのでゆっくり操作しましょう。

ここでよく間違えることが多いですので注意しましょう3個目の暗証番号20から左回りに回して50のメモリはすぐに来ますので通り過ぎないことがポイントです。

7.カギ(キー)を回して金庫を開ける

ここまで間違えずに出来たらダイヤルはもう触りません。そして暗証番号とダイヤル操作が間違っていなければ最初の手順で差し込んでいた金庫のキーが右に回りますので、キーを右に回してそのままキーを金庫の扉ごと引けば金庫は開きます

暗証番号が数字3個の場合

暗証番号が数字3個の場合の金庫の開け方です。今回は暗証番号を「30・70・20」を例にして解説します。

1.カギ(キー)を鍵穴に差し込む

まずはもっている金庫のキーを鍵穴に差し込みます。差し込むだけて左右に回さないようにしましょう。ただキーを奥まで刺すだけです。※暗証番号を揃えた後に最後に操作します。

2.ダイヤルをリセットする

次はダイヤルのリセットを行います。暗証番号が数字3個の場合はダイヤルを右回し(時計回り)に3周(回)以上回します。ここでは暗証番号はまったく気にせずとにかく3周以上右に回せば大丈夫ですので3周でも4周でも5周でも回して適当な場所で止めます(ここでは最後に0のメモリで止めることにします)。

とにかく右回りにダイヤルを3回以上回して0で止める
注意

途中で左(半時計回り)に回したりしないようにしましょう。もしそうしてしまった場合は最初からやり直ししましょう。

3.最初の暗証番号「30」に合わせる

今金庫のダイヤルは0のメモリの位置にあると思います。ここで一番最初の暗証番号である30にダイヤルを右(時計回り)に回しながら合わせます。※30のメモリを通り過ぎないように注意しながらゆっくり操作しましょう。

4.次の2番目の暗証番号「70」にセット

今度は2番目の暗証番号「70」にセットする手順ですが、重要なのは今度はダイヤルを左回り(反時計回り)するということです。具体的な暗証番号のセットの方法は現在の30の位置から左にダイヤルを回し、70のメモリを1回通り過ぎて、2回目で70のメモリの位置で止めます(2回目は通り過ぎないように注意!)
※この時も途中で逆方法(右回り)に回したりしないようにしましょう。もし間違った場合はダイヤルのリセットからやり直ししましょう。

5.最後の暗証番号「20」にセット

これが最後のダイヤル操作で3個目の暗証番号「20」にセットする手順です。ここでは先程と逆の左回し(反時計回り)にダイヤルを回し最初の20のメモリで止めます。一度も20のメモリを通り過ぎてはいけませんのでゆっくり操作しましょう。

ここでよく間違えることが多いですので注意しましょう2個目の暗証番号70から左回りに回して20のメモリはすぐに来ますので通り過ぎないことがポイントです。

6.カギ(キー)を回して金庫を開ける

ここまで間違えずに出来たらダイヤルはもう触りません。そして暗証番号とダイヤル操作が間違っていなければ最初の手順で差し込んでいた金庫のキーが右に回りますので、キーを右に回してそのままキーを金庫の扉ごと引けば金庫は開きます

これをやっても開かない場合

ここまで解説した方法でホーム用耐火金庫の暗証番号4個タイプと3個タイプが開かない場合は以下のようなことが考えられます。

  1. 暗証番号が違う
  2. キーが違う(キーが鍵穴に刺さる場合は可能性は低いです。違うキーなら鍵穴に刺さらないことがほとんどです。)
  3. 金庫の中がいっぱいで金庫に負荷がかかっている(この場合はダイヤルを全部合わせた後に金庫の扉を手で押し込むようにしながらキーを回してみましょう)
  4. 金庫のダイヤル錠、もしくは鍵穴シリンダー錠が壊れている(この場合は正常に操作しても金庫は開きませんのでカギ屋さんに連絡しましょう)

ちなみに故人が生前に暗証番号をメモしていた場合は暗証番号の数字の順序を自分だけが分かるように入れ替えて書き記している場合があります。例えば「20・70・10・50」と書かれている場合は逆の順序の「50・10・70・20」が本当の暗証番号だったりします。この場合は組合せを変えて試してみることをおすすめします。

どうしても開かない場合

キーもあって、暗証番号も正しく、操作も間違っていないのに金庫が開かない場合は先程書いたように金庫のダイヤル錠もしくは鍵穴のシリンダー錠の故障もしくは不具合の可能性が高いです。この場合は専門家以外では対処は難しいですのでカギ屋さんに連絡すればホーム用耐火金庫程度であれば何かしらの方法で開けてくれます(破壊・こじ開けを含む)。

また暗証番号が分からない、キーがなくて開かない場合も専門家以外は開けることが出来ませんのでカギ屋さんにお願いしましょう。ちなみにカギ屋さんが開けてくれた後はキーの作製や解読した暗証番号を教えてくれます。

古い金庫は耐火性のないただの箱

余談ですが、このタイプの金庫は家庭用「耐火」金庫です。耐火とは火事などの際に金庫の内部の温度を中身が燃えないように保ってくれる金庫です。ちなみに家庭用の金庫には主にこの耐火金庫と防盗金庫という2種類がありますが、耐火金庫は大人2人で持ち運べたり、こじ開けに弱かったりする為、対泥棒対策としては不十分な金庫でそれを目的としていませんので注意が必要です。

そしてこの耐火金庫は耐用年数は約20年となっており、それを過ぎている場合は「耐火」機能も劣化します。というのもこの耐火金庫は周囲の温度が上がった時に内部の温度を低く保つために金庫の扉や側面の気泡コンクリートの水分が蒸発する仕組みになっています。しかし年数が経つとそれが経年劣化し、気泡コンクリート内の水分量が大幅に減ってしまう為に性能を発揮することが出来ず、中の物も燃えてしまいます。よって大事な物を耐火金庫で保管したい場合は新しい耐火金庫に交換する必要があります。

ホーム用耐火金庫なら高価なものは不要

前述したように耐火金庫はあくまで耐火性能のある金庫です。したがって古くなって取り換える時は同じようなサイズの同じホーム用耐火金庫で十分です。現在はテンキー式や指紋式のホーム用耐火金庫もありますが、便利な反面トラブルもあります。

今回使い方を解説したダイヤル式の金庫は電気を一切使わない機械式の為、トラブルが少なく長く使えるというメリットがあります。防犯性能に関しても指紋式やテンキー式がダイヤル式より上回っているかというとそうではなく、さらに高性能が故に弱点もあります。

頻繁に金庫を開け閉めする人には指紋式やテンキー式が利便性がよく便利ですが、そうではない場合は故障とメンテナンスがほとんど不要のダイヤル式金庫をおすすめします。

ダイヤル式金庫の選び方

ダイヤル式耐火金庫の選び方のポイントは「入れる中身の量・置く場所」です。あとは出来れば数字4個の暗証番号のものを選びましょう。

入れる中身

入れたい物が全部入らないといけませんので金庫内部の体積の確認をしましょう

置く場所

ホーム用耐火金庫は防犯目的ではないにしても金庫は金庫です。あまり頻繁に開け閉めしないようであれば人の手の届きにくい奥へ置くと泥棒対策になります。ということはその場所に収まるサイズの金庫を買う必要があります。

メーカーも重要。おすすめは老舗のダイヤモンドセーフ

まとめ

今回はホーム用耐火金庫のダイヤルの合わせ方を中心にお伝えしました。使い慣れていない人、初めて使う人はダイヤル操作が分からないことがあると思うので参考にしていただければと思います。

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