
フィリピンで銀行口座を開設する際のポイントはコチラの記事に記載しましたが今回は口座を開設した後の注意点をお伝えします。
オンラインバンキングを使えるようにする
まず銀行口座開設後はオンラインバンキングを使えるように登録すべきです。その前の注意点として、銀行口座開設の記事でも触れましたがオンラインバンキングシステムがイマイチな銀行で口座開設はすべきではありません。フィリピンでオンラインバンキングが特に重要な理由は以下のようになります。
- わざわざ待ち時間の長い銀行に直接行く必要がなくなる
- 生活に必要な各種支払いや振り込みが出来る
- 取引履歴・残高をいつでも確認出来る
この中でも最後の取引履歴・残高をいつでも確認出来るということが特に重要なものになります。
フィリピンの銀行はトラブルが多い
フィリピンの銀行取引関係は大小様々なトラブルや問題が多いです。この記事でも触れましたがATMの不具合で実際に現金が出てこなかったのに取引履歴を見ると残高がその分減っているということは結構あります。
こういう時にオンラインバンキングですぐに残高や取引履歴があるとすぐに異変に気が付きます。ここで2つ補足しますが、1つ目は銀行窓口で取引履歴を確認する場合は有料になります(取引履歴を印刷する紙の枚数によって数十ペソかかります)し、その印刷された用紙はとても見づらいです。
2つ目の補足はフィリピンでは残高や取引履歴は必ず頻繁にチェックをした方がいいです。その理由については次の項目で解説します。
システム処理エラーや不正引き出しを回避
これは実際にあった事例ですが2017年にフィリピンの大手銀行BPIでシステム処理エラーの為に何もしていないのに残高が減ったり、一回の取引が二回されていることになっていたという問題が大規模に発生しました。


この事件は大々的に報じられましたが、その他の銀行でも急に残高がマイナスになったり、逆に残高が勝手に増えたりして混乱を招いた事例は度々あります。
このようなことは自分の銀行口座のアカウントにも起こる可能性は十分にあり、もし気が付かずに銀行に指摘しないとそのままとなってしまいます。もちろん100万ペソあった残高がゼロになったら誰でも気が付きますが、数千ペソ程度の場合はこまめにチェックしていないと見過ごしてしまうことは多いに考えられます。
実際に経験あり
私はフィリピンで複数の大手銀行の口座を持っていますが、今までにATMの不良で現金を引き出せなかったのに口座の残高が減っていること、何も心当たりがないのに数万ペソが勝手に引き落としされていたことがありました。
現在とは違い以前はオンラインバンキングで残高や取引履歴のチェックを頻繁にしていなかったのでもしかしたら他にも気付いていないだけで被害にあっている可能性もあります。
時間が経つといついくらATMで引き落としたか、オンラインショッピングで何かを購入したか、どこかに振り込みをしたかなどの詳細は忘れてしまいますので週一回など出来る限り頻繁にチェックすることをおすすめします。
自分の記憶がしっかりしていればオンラインバンキングの取引履歴画面をスクショして自信を持って銀行に問題を報告すればしっかり対応してくれます。しかし記憶が曖昧なままで「○○のような気がする」という程度だと銀行員の対応も雑になりがちですし、「問題ありませんよ」と言われてしまうと納得せざるを得なくなってしまいます。なので自分の記憶が鮮明なうちにチェックすることが大事です。
まとめ
日本の銀行では考えられないようなことがフィリピンの銀行では起きていますので銀行だから大丈夫と安易に信用せずに常に何か問題が起こる可能性があるということを知ってしっかり口座の管理・監視を行いましょう。
最後にアドバイス的な注意点ですが、ネットのオンラインバンキングは臨時メンテナンスやシステムエラー発生によるサイト接続不良などが頻繁にあり、予定していた取引ができないということが起こり得ます。従って期限の迫った振込や送金がある場合はなるべく早めに行うようにしましょう。