
フィリピンに滞在しACR-Iカードを持つ外国人が行う義務のあるAnnual Report(アニュアルレポート)。コロナ渦の今年はどのように行うのか行政の発表をもとに調べてみました。
Annual Reportとは
まずAnnual Report(アニュアルレポート)はフィリピンの移民法で定められており、毎年新年が明けてから60日以内に手続きを完了させる必要があるものです。原則申請者本人が近くのイミグレーションオフィス(BI)へ出向く必要があります。
対象者
フィリピンに長期滞在しACR I-Card(外国人登録証)を持つ人が対象になりますが、以下に該当する場合は不要です。
- Temporary Visitor’s Visa 保持者とTourist Visa (ツーリストビザ保持者)
- PEZAビザ保持者とSRRV保持者(※ACR-Iカード免除の為)
上記以外の人は毎年期日までに手続きを済ます必要があります。
費用
手続きにかかる費用はトータルで310ペソ(レポート料300ペソ+諸経費10ペソ)になります。
ACR-Iカード、パスポート、※オンラインの申請番号、※前年に手続きした際のレシートを持参しましょう。※はBIオフィスによって必要となる場合あり
元旦から期日までにフィリピンにいない場合
前述しましたがAnnual Reportの期限は1月1日から通常3月1日の60日間になりますが、その期間にフィリピンに不在の場合でもAnnual Reportの対象者は手続きを行う必要があります。その場合は入国してから30日以内となります。
(※例:元旦から3月15日までフィリピンにおらず、3月16日に入国した場合はその日から30日間以内に手続きを行う必要があります。)
未手続きの罰則
期日までに手続きを完了しなかった場合は以下の罰則があります。
- 1ヵ月遅れる毎に300ペソのペナルティ。(※うるう年を除き毎年3月1日が期限の為、1年間の最大ペナルティは10ヵ月分の2,000ペソが上限となります。)
- (場合によっては)その他の制裁(国外追放・ビザの取消・投獄)の対象になります。/ Section 10 of R.A. 562 / the Alien Registration Act of 1950 / 2021年に移民局長も言及済み
余程のことがない限りはペナルティで済むケースがほとんどですが、予期せぬトラブルを避けるために必ず手続きしましょう。
2021年最新情報(コロナ渦の手続きについて)
今年も例年通りAnnual Reportの手続きが必要になりますが、コロナパンデミックにおけるソーシャルディスタンス確保のためにオンライン予約なしで直接BIオフィスへ行き手続きするのは認められないと2021年1月4日の移民局の発表に明記されていました(予約可能上限800人 / 日)。また当然ですがマスクとフェイスシールドの着用も必要になります。
14歳以下の子供の場合は保護者もしくは後見人が本人に代わって手続き可能です。また高齢者(シニア)もしくは身体障碍者の方の場合も本人が直接BIオフィスに向かう必要はなくSPAを持った代理人が手続きを行うことが出来ます。
まとめ
私はAnnual Reportの提出をする必要がないので検証することができませんが、今年2021年は例年とは違ってオンライン予約なしでは本当に手続き出来ない可能性もありそうですので予め予約した方がいいかもしれません。(フィリピンなのでBIオフィスによって対応が違うかもしれませんが…)
また昨年2020年後半には不法滞在の外国人(主に中国人)がフィリピン国内でメディアでもよく報じられました。その結果SRRVの新規発行停止などの措置もあり、長期滞在の外国人に対して例年より過敏になっている節がありますので手続きはしっかり行った方がよいかと思われます。